展覧会レポート
2020.7.15
デビュー30周年記念の超豪華展覧会!
500点の作品原画から安野モヨコの魅力に迫る
世田谷文学館で、「安野モヨコ展 ANNORMAL[アンノーマル]」が開催中です。
安野モヨコ作品に入り込むような展示室入口
安野モヨコ(1971~)は『ハッピー・マニア』『花とみつばち』『さくらん』『シュガシュガルーン』『働きマン』など、少女漫画から青年漫画と幅広く活躍する漫画家です。
デビュー30周年を記念した本展では、500点におよぶ作品原画を「女/男」や「荒/和」、「美/醜」、「夢/現」などのテーマに分けて展示。高校3年生で漫画家デビューした安野モヨコの格闘の軌跡をたどる展覧会です。
美しいカラー原画がずらり!ファン必見です
『さくらん』の舞台である遊郭を連想させる展示空間!
ストーリーの躍動感ももちろん、扱うテーマも幅が広い安野モヨコ作品。その特徴を挙げていくと、真っ先に思いつくのは「男女」です。
安野モヨコ作品では、女性側から見た男性、男性側から見た女性が、それぞれにとって謎めいた存在として描き分けられています。
『ハッピー・マニア』の展示コーナー
また、ストーリーに合わせた魅力的な展示室内はすべて撮影OK!
それぞれの作品の代表的な場面が展示されていて、まだ安野モヨコ作品に触れたことがない人も楽しめる展覧会です。
安野モヨコの着物も展示!
安野モヨコの着物
見かけて気に入ったアンティーク着物のサイズが小さかったので、柄を自分でおこして作ったという、私物の着物も展示されています。
安野モヨコの着物(部分)
洗練されているのにかわいらしい、安野モヨコならではの柄ですね!
ちいさな発見! 癒される『オチビサン』の世界
『オチビサン』は、紙版画の技法(ボショワール)をアレンジした独自の技法で、豆粒町(まめつぶちょう)に暮らすオチビサンと愛らしい仲間たちの日常を、四季の移ろいとともに描いた作品です。
『オチビサン』の展示
朝日新聞、AERAと掲載媒体を移しながら12年にわたり連載が続きました。
展示室内でまったりくつろぐオチビサンたちもいます! こちらはフォトスポットになっています。
『オチビサン』のフォトスポットも!
体調不良による休筆期間を経て、現在はファン待望の『ハッピー・マニア』の続編となる『後ハッピーマニア』の連載もスタートし、漫画家としての活動を再び本格化させている安野モヨコ。
もっと知りたいという方には、展覧会公式図録がオススメ♪ こちらは世田谷文学館ミュージアムショップのほか、オンライン購入も可能です。
世田谷文学館ミュージアムショップ
information
展覧会名:安野モヨコ展 ANNORMAL[アンノーマル]
会場名:世田谷文学館
会期:2020.07.01〜09.22
開館時間:10:00~18:00(展覧会入場、ミュージアムショップの営業は17:30まで)
休館日:月曜日(8/10と9/21は開館)、8/11
料金:一般 800円、65歳以上、高校・大学生 600円、小・中学生 300円、障害者手帳をお持ちの方 400円
※「日時指定前売券」が必要です。コチラから購入可能です。(文学館では扱っておりません)
展覧会詳細ページ:https://obikake.com/exhibition/10118/
文学館公式サイト:https://www.setabun.or.jp/
展覧会公式サイト:https://annormal.annomoyoco.com/
※感染症対策が実施されています。来館前に必ず美術館公式サイトをご確認ください。
★安野モヨコ図録「ANNORMAL」
著者:安野モヨコ
単行本: 304ページ
出版社: 小学館 (2020/5/7)
価格:2,970円(税込)
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Editor | 静居 絵里菜
【編集後記】安野モヨコさんの幅広い活躍が展覧できる本展。ますますファンになりました!