《茜》 1967年 滋賀県立近代美術館蔵
《梔子熨斗目》 1970年 滋賀県立近代美術館蔵
《夕顔》 2003年 滋賀県立近代美術館蔵
「植物の命の色をいただく」と言い、「蚕の命の糸を紡いで織る」と語り、紬織(つむぎおり)で前人未踏の豊かな芸術世界を開拓した染織家、志村ふくみ。1924年滋賀県近江八幡市に生まれ、母・小野豊の影響で、織物を始めた志村は第4回日本伝統工芸展(1957年)に初出品で入選、その後数々の賞を受け、1990年には紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
野山の草木を採取した染料で染められた糸と志村独自の図案で織り上げられた作品は、多くの人を魅了し、国際的にも高く評価されています。「民衆の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人間にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として、2014年に第30回京都賞(思想・芸術部門)を受賞。2015年には文化勲章を受章しました。
本展覧会では滋賀県立近代美術館が所蔵するコレクションを中心に主要な紬織着物100点を裂帖や染糸なども含め、「近江八幡にて」「嵯峨Ⅰ」「嵯峨Ⅱ」の3章に分けてご紹介。志村ふくみの約60年にわたる創作の歩みを紹介するとともに、その魅力と芸術の核心に迫ります。
※展示替あり
前期:2020年7月4日(土)~ 8月2日(日)
後期:2020年8月4日(火)~ 8月30日(日)
志村ふくみ展 いのちを織る
—滋賀県立近代美術館コレクションを中心に
2020.07.04~2020.08.30
開催終了
10:00〜17:00(入館は16:30まで)
月曜日(ただし、8月10日は開館、翌日休館)
一般 1000円(800円)、大高生 600円(400円)、中小生 200円(100円)
※( )内は20人以上の団体料金
姫路市立美術館 企画展示室
〒670-0012 兵庫県姫路市本町68-25
079-222-2288
姫路駅から徒歩約20分。
神姫バス(7)または(8)乗り場から[3,4,5,61,62,64,81,82,84,86番]乗車約8分、
「姫山公園南・医療センター・美術館前」停留所下車すぐ
姫路市立美術館、NHKエンタープライズ近畿