展覧会レポート
2020.7.22
拡張リニューアルしてパワーアップ!
「動物」をテーマに収蔵品約250点を紹介
千葉市美術館にて「帰ってきた!どうぶつ大行進」が開催中です。
本展は、千葉市美術館の1万点にもおよぶコレクションの中から、「どうぶつ」をテーマに絵画や版画、工芸品などを紹介。拡張リニューアル後初の企画展です!
今回は、約250点の展示品の中から、見どころをご紹介します。
麒麟のキリンが主役の珍しい日本画!
石井林響《王者の瑞》 1918年
こちらは空想上の動物“麒麟”をテーマに、実在する動物“キリン”を描いたもの。当時、上野の帝室博物館にあったキリンのはく製をスケッチしたそうです。
身体の鮮やかな青模様や、金に光る目はとっても美しいですよ!
異国のどうぶつへのまなざし
鎖国時代、限られた玄関口から異国の文化とともに、珍しい動物も海を渡って連れてこられました。
森 一鳳《象図屏風》 江戸時代末期
異国風のふちどりが施された本作の象は、にっこりとした目がとても印象的です。これは、仏教の中でとても気高い存在とされている白象(しろぞう)の姿を表現しています。
1863年、江戸時代で3度目の象が横浜に到着し、この絵は象を見た人々のあいだで楽しまれたとされています。横浜に着いた象は、こんな優しいまなざしをしていたのかもしれませんね。
いまもむかしも愛されるモチーフ
江戸時代を中心に、さまざまなどうぶつを紹介する本展ですが、人気のどうぶつ画もたっぷり展示されています。
中村芳中『光琳画譜』1802年刊 ラヴィッツコレクション
ころころとした姿がユニークな仔犬たちは、琳派の絵師・中村芳中(なかむら ほうちゅう)の作品です。この“ゆるい表現”は、現在でも高い人気を誇っています。
どの時代でも「カワイイ!」と思わせる、変わらず愛されるモチーフ、じっくり鑑賞してみてください。
猫好きにはたまらないこんな作品も!
歌川国利《ねこのうなぎや》 1883年 青木コレクション
うなぎやで働くねこを擬人化した本作。きものを着て給仕したり、うなぎを楽しむねこ客たちの愛らしい姿がたまりません。
本展では、多数のねこがモチーフの作品が展示されています。ねこ好きは見逃せませんね!
出品数250点超えの、見どころ満載な本展。
まだまだお見せし足りないです、ぜひ足を運んで、どうぶつ大行進を楽しんでくださいね♪
展示風景
Information
展覧会名:帰ってきた!どうぶつ大行進
会場:千葉市美術館
会期:2020.07.11〜2020.09.06
公式サイト:https://www.ccma-net.jp/
※感染症対策を実施しています。詳しくは、公式サイトをご確認ください。
OBIKAKE gifts
本展の招待券を5組10名様にプレゼント!
〆切は8月12日23:59まで!
★その他の展覧会レポートはコチラ
Editor | 三輪 穂乃香
【編集後記】