赤モスリン地切伏刺繍衣裳 丈127.5cm 日本民藝館蔵
※本作品は10月18日(日)までの限定公開です
イラクサ地切伏刺繍衣裳(テタラペ) 丈116cm 樺太アイヌ 日本民藝館蔵
首飾り(タマサイ) 部分 日本民藝館蔵
煙草入れ(オトホコホペ) 高7.0×横12.0cm 静岡市立芹沢銈介美術館蔵
日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961)は、アイヌ民族の工芸文化に早くから着目し、1941年には美術館で最初のアイヌ工芸展となる「アイヌ工藝文化展」を同館にて開催しています。その際に染色家の芹沢銈介(1895-1984)は、同展の作品選品や展示を任されており、自身もアイヌの手仕事を高く評価し蒐集しました。
本展では、同館の所蔵する柳のアイヌコレクションに加え、芹沢のアイヌコレクションも紹介し、併せて「アイヌを最上の姿で示した展覧会であった」と柳が評した1941年の展示を一部再現します。オヒョウやイラクサなどの靭皮繊維で織られた衣裳や、本州から渡った古い木綿に切伏や刺繍を施した衣裳、そして幾何学文様が魅力的な刀掛け帯、アイヌ玉の首飾、儀礼の際に用いられる木製のイクパスイなど、アイヌの手仕事には細部にまで豊かな想像力や深い精神性、そして卓越した造形力がみなぎります。柳がアイヌの工芸から受けた「真実なものへの強い感銘」を本展を通して共有することで、民族の多様性を尊重する社会へと繋ぐことができれば幸いです。
アイヌの美しき手仕事
2020.09.15~2020.11.23
開催終了
10:00〜17:00(最終入館は16:30まで)
月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
一般 1,100円、大高生 600円、中小生 200円
日本民藝館
〒153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3番33号
03-3467-4527
・京王井の頭線「駒場東大前駅」西口から徒歩7分
・小田急線「東北沢駅」東口から徒歩15分
日本民藝館、日本経済新聞社