『アダム』第2 年第1 号、1920 年(表紙画:岸田劉生)
「自身の陶磁器コレクションを眺める式場隆三郎」、個人蔵
「ゴッホ≪ラングロア橋(アルルの跳ね橋)≫複製画」、式場隆三郎旧蔵
河井寛次郎≪三色打薬扁壺≫1962 年頃、式場隆三郎旧蔵
式場邸応接間(柳宗悦・濱田庄司ほか設計、1939 年竣工)
式場隆三郎(しきば りゅうざぶろう/1898-1965)は現在の新潟県五泉市に生まれ、新潟医学専門学校(現・新潟大学医学部)に学んだ精神科医でした。医学生時代に白樺派に接近し、武者小路実篤、柳宗悦、岸田劉生らの知遇を得て、宗悦による木喰仏の全国調査に協力しました。民藝運動にも同伴し、やがて医業と芸術の交差するゴッホの精神病理学的な研究に打ち込んでいきます。医業のかたわら、民藝運動、ゴッホ論、精神病理学入門にまでわたって驚くべき健筆をふるい、生涯の著書は約200冊に及びます。
また、式場は多くの日本人にとって初めて見たゴッホ作品となるゴッホ複製画展や、「日本のゴッホ」とも呼ばれた山下清展などの事業も手がけ、幅広い大衆の関心と趣味を先導していきました。幅広く時代に導かれ、幅広く時代を導いた式場は、近現代日本の文化史に重要な文脈を与えていきました。
本展では式場の多彩な足跡を、約200点の作品・資料を通して辿ります。
式場隆三郎 腦室反射鏡
2020.10.11~2020.12.06
開催終了
10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
月曜日
一般1,000円、高校・大学生および65~74歳800円、中学生以下および75歳以上無料、障害者(一般)500円、障害者(高校・大学生)400円、ぐるっとパスご利用の方500円(年齢などによる割引の適用外になります)
練馬区文化振興協会友の会会員ご招待(同伴者1名まで)
※観覧当日、受付で会員証をご提示のうえ、招待券をお受け取りください。
※一般以外のチケットをお買い求めの際は、証明できるものをご提示ください。(健康保険証・運転免許証・障害者手帳など)
※障害をお持ちの方の付き添いでお越しの場合、1名様までは障害者料金でご観覧いただけます。
練馬区立美術館
東京都練馬区貫井1-36-16
03-3577-1821(休館日を除く10:00~18:00)
西武池袋線(東京メトロ有楽町線・副都心線直通 )
中村橋駅下車徒歩3分
練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)、読売新聞社、美術館連絡協議会