ナニソレ

Q662

2021.1.21

ナニソレでは、1日1つずつ美術の豆々知識を紹介していきます!!!

 

OBIKAKE ナニソレ 奥村土牛 日本画家 京都 醍醐寺

 

A.《醍醐(だいご)》

《醍醐》は京都・醍醐寺のしだれ桜を描いた作品で、奥村土牛(おくむら とぎゅう)の代表作の1つです。

本作の制作にかかる約10年前の昭和38(1963)年、師の小林古径(こばやし こけい)の7回忌の法要が奈良・薬師寺で営まれた帰路に、土牛は醍醐寺三宝院に立ち寄りました。この時土牛は「三宝院前の土塀(どべい)のしだれ桜に美しさを感じ写生をし、何時か制作したい」と考えるようになったそう!

土牛は2、3日ここに通い、土塀前の満開の桜を夕暮れまで写生しました。

この桜を描きたいという思いはしばらくかなわなかったが、10年を経た昭和47(1972)年に「今年こそと思って」桜の咲く時期を待ち再び同寺を訪れ、本作を制作しました!

山種美術館に所蔵されています。

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イラストレーター|藤野 遼太

兵庫県出身。太った人を描くのが好きです。

 

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