展覧会レポート ニュース
2021.4.22
甲・乙・丙・丁全4巻の全場面、一挙公開!
国宝「鳥獣戯画」のすべてが堪能できる展覧会です
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、当面の間休館。詳しい情報は展覧会公式サイトをご確認ください。
東京国立博物館にて「特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて」(会期:2021年4月13日(火)~5月30日(日))が開催中です。
国宝「鳥獣戯画」は、擬人化した動物たちや人々が生き生きと墨一色で描かれている作品です。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて段階的に描かれました。
そのうち、私たちになじみのあるウサギやカエル、サルが登場するのは甲巻という巻です。国宝「鳥獣戯画」には甲巻のほかに、乙巻、丙巻、丁巻の3巻があり、この全4巻は京都・高山寺に伝わっています。
本展では、展覧会史上初となる全4巻の全場面を、会期を通じて一挙に公開!
さらに、4巻から分かれた断簡(*)と、原本では失われた場面を残した模本も展示されます。
*断簡(だんかん):絵巻などを掛軸に仕立て直した作品のこと。
「動く歩道」で、甲巻が鑑賞できる!
国宝「鳥獣戯画 甲巻」は、動く歩道に乗って観ることができます!
国宝 鳥獣戯画 甲巻(部分) 平安時代 12世紀 京都・高山寺 通期
巻物を広げながら観る、絵巻本来の鑑賞方法を実現したこの動く歩道は、トーハク史上初とのこと!
展示ケースと距離が近いので、作品の細かなところまで観ることができます。この機会をぜひお見逃しなく。
28年ぶりに寺外で公開!
重要文化財 明恵上人坐像 鎌倉時代・13世紀 京都・高山寺蔵
高山寺は、鎌倉時代に明恵上人(みょうえ しょうにん)によって再興され、国宝「鳥獣戯画」以外にも多くの美術品が伝わっています。
本展では、普段は拝観のかなわない「明恵上人坐像」(重要文化財)も公開されます。
また、明恵上人が生涯にわたり記した夢の記録「夢記(ゆめのき)」なども展示。
国宝「鳥獣戯画」のみならず、高山寺や明恵上人の魅力にも迫ります。
夢記 明恵筆 鎌倉時代 承久2年(1220) 京都・高山寺蔵
ポップな色合いがカワイイ! オリジナルグッズも♪
会場内のミュージアムショップでは、本展の展示作品をあしらった限定グッズが多数販売されています!
このほかにも、鳥獣戯画とすみっコぐらしのコラボグッズや、高山寺公認のオリジナルグッズなども取り揃えられています。
ミュージアムショップで、ぜひ鑑賞の思い出を購入してみてはいかがでしょうか?
大ボリュームの公式図録
本展で展示されている全4巻全場面を「ほぼ原寸サイズ」で掲載!
動物たちの生き生きとした姿を作品本来の迫力のまま楽しめる、大ボリュームの公式図録です!
表紙もポップな色使いで目を引く表紙と裏表紙は、インテリアとしても最適です♪
本図録は、オンラインでも販売されています。
詳しくはコチラをご確認ください。
本展は、混雑緩和のため、事前予約制(日時指定券)が導入されています。
予約はオンライン、もしくはお近くのセブンイレブン(マルチコピー機で「鳥獣戯画」と検索)で、購入できます。
その他、詳しいチケット情報や最新情報は展覧会公式サイトをご確認ください。
OBIKAKE gifts
本展オリジナル特製ポストカードを10名様にプレゼント!
〆切は2021年5月10日23:59まで!
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特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」
2021.04.13~2021.05.30
開催終了
東京国立博物館 平成館
※会期中、一部作品の展示替え、および場面替えが行われます。国宝「鳥獣戯画」4巻は会期を通じ、場面替えなしで全場面を展示されます。
※展示作品、会期、休館日、開館時間については、今後の諸事情により変更される場合があります。最新情報は展覧会公式サイトをご確認ください。
Editor | 静居 絵里菜
【編集後記】
展示も展覧会オリジナルグッズも、大満足♪
この春、見逃せない展覧会の一つです。お近くの方は、足を運んでみてはいかがでしょうか?