「霧のなかの少女」イラスト(ショウワノート) 1967年
スケッチブック「マドレーヌ」(ショウワノート)1967年
川越出身のマンガ家・花村えい子(1929-2020)は少女マンガのパイオニアとして位置づけられています。キラキラの目にカラフルな髪の色をはじめ、現在に至るマンガの少女像の原型を創りだしました。埼玉県立川越女子高校を卒業し、女子美術大学で学んだ花村は、結婚後、貸本屋時代の1959年にマンガ家としてデビューしました。可愛い少女のイラストは文房具のキャラクターとしても起用され、そのイメージは広く流布されました。読者層の成長に合わせ、しだいに抒情的なマンガを描くようになりました。代表作はドラマの原作にもなった「霧のなかの少女」や川越を舞台にした「花影の女」などがあります。また『源氏物語』をはじめとする古典文学をマンガにするなど、活動の幅を広げました。惜しくも昨年12月にご逝去されましたが、生涯現役を貫きました。
本展では、花村のマンガ原画や当時の掲載誌等の貴重な資料に加え、交流のあったマンガ家たちの資料も展観します。懐かしくてかわいい少女マンガを存分に楽しめる展覧会です。
画業60年のかわいい伝説 花村えい子と漫画
2021.08.07~2021.09.12
開催終了
9:00~17:00
※入場は閉館の30分前まで
月曜日(8月9日は開館)、8月10日(火曜)
一般 600円、大学生・高校生 300円、中学生以下 無料
※身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳をご持参の方、及びその介護者1名は無料
※「川越きものの日」にちなみ毎月8、18、28日に着物で来館された方は観覧料2割引き
川越市立美術館
埼玉県川越市郭町2-30-1
東武東上線・JR川越駅、西武新宿線本川越駅から「小江戸巡回バス」で「博物館・美術館前」下車すぐ
川越市立美術館