Be-dan
2021.7.19
今月のBe-danは、豊かな色彩が魅力の画家・深澤雄太さんにインタビュー!
東京藝術大学在学中から個展を重ね、多くのファンが新作を待っている注目の油彩画家です。今回は都内のアトリエにお邪魔して、お話を伺っています。
深澤雄太さん ※撮影時のみ、マスクを外していただきました。
第3回は、定期的に更新されている個性あふれるブログや、これまで影響を受けた作家についてたっぷりとお聞きしました。
(第2回はコチラ!)
―深澤さんは2018年から個人ブログを続けているのですね。文章を書くこともお好きですか?
文章を書くことは、正直苦手なんです(笑)。でも、自分から出てきた生の言葉をブログで発信し、共感してくださる方がいたらと思い、今も書き続けています。
現実的なことを書いているつもりですが、周りからは「独特の感覚だね」と言われることが多いので、やはり少し変わっているのかもしれません(笑)。
深澤雄太さんのブログ(外部リンク)
―深澤さんの感覚や率直なメッセージが伝わって素敵だと思います!
深澤さんが、これまで観てきた作家や作品の中で、影響を受けた人はいますか?
高校生の頃からポール・セザンヌが好きです。セザンヌの絵は、本当に何気ないモチーフを彼の視点で描いているところや、そのとらえ方に惹かれます。純粋に好きだと言える、偉大な作家の一人です。
―セザンヌの作品は、高校のときに美術館や展覧会でご覧になったのですか?
はい、美術館で観ました。美術館へよく出かける家庭だったこともあり、小学生の頃からわりと気軽な気持ちで訪れていました。
直島の美術館や、上野の東京都美術館に行った記憶があります。
最近は、東京都現代美術館や、3月に東京国際フォーラムで行われたアートフェア東京にも足を運びました。
東京オペラシティアートギャラリーの企画展が、特に好きで注目しています。また、五木田智央さんや白髪一雄さんの作品、ピーター・ドイグの作品も記憶に新しいです。
覚えている作品はやはり全て絵画なので、結局、自分は絵が好きなんだなと思いますね。
このコロナ禍以降は、どの美術館もアニメのようなイラストや、70~80年代のポップアートをリバイバルしたような作品を多く紹介していたのが印象的で、発見も多かったです。
僕は、西洋において長い歴史を持つ絵画を、真っ向から描いている作家だと思います。なので古くなりすぎず、でもどこか懐かしさもある、そういう新しい感性で描いていく必要があると考えています。
だから油彩画に限らず、現代美術のいろんな作品にふれるようにしています!
とても柔軟に、かつ冷静に、ご自身の感性や感情と向き合って、作品やブログでアウトプットされていることが伝わってくるお話でした。
深澤さんのブログでは、最新の活動のようすを知ることできます。ぜひご覧ください!
第4回では、普段の制作のようすや、これからの活動についてなどをお聞きします。
次回のBe-danもお楽しみに!
(第4回につづく)
★他のインタビュー記事を読む
「WHAT」中橋アレキサンダーさん・古後友梨さん
江戸切子職人・篠崎英明さん
★その他のインタビュー記事はコチラ
Editor | 静居 絵里菜
OBIKAKE編集部所属。
Writer | naomi
採用PR・企業広報職、Webメディアのディレクターなどを経て、アート&デザインライターに。
作品と同じくらい魅力的な、作家の人となり・ストーリーも伝えたくて書いてます。
好きなもの・興味関心と守備範囲は、古代文明からエモテクのロボットまでボーダーレスです。