展覧会レポート
2021.7.14
ラリックがキャリア初期に手掛けたジュエリーを紹介!
建築家・中山英之氏による新館の展示デザインにも注目です
東京都庭園美術館にて「ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて」が開催中です。
テーブルウェア《ニッポン》1930 ギャルリーオルフェ/燭台は《トウキョウ》(1935年、東京都庭園美術館蔵) 展示協力:太田はるの(カレブラン LLC.)特別協力:ラリックジャパン株式会社
ルネ・ラリック(1860-1945)は、19世紀末から20世紀半ばにかけて活躍した、ジュエリー作家・ガラス工芸家です。
本展では、生活の空間で使われていたラリックのガラス作品が、もっとも美しく見える自然光を取り入れた展示で構成。
さらに、キャリア初期の1880年代から1900年代に手掛けた1点もののジュエリーを約20点と、デザイン画2点も紹介します!
貴重なラリックのジュエリー
ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて 本館 展示風景
素材の価値よりも作品の造形性を重視したラリック。当時、あまり使われてこなかった動物のツノやオパール、七宝、ガラスなどを積極的に使用し、植物や昆虫、女性、あるいはそれらのモチーフを合わせた「モダン・ジュエリー」のスタイルを確立し、人気を博しました。
(左から)櫛《ヘーゼルナッツ》/櫛《トンボ》/櫛/ティアラ《二色のヤナギ》/ペンダント《アイリス》すべて個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート
新しい素材のあつかいとインスピレーションによって、大女優サラ・ベルナールなどの同時代を象徴する人物にも愛されたラリックのジュエリー。その貴重な作品を展覧できるチャンスです!お見逃しなく。
新館の展示にも注目!
ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて 新館 展示風景
本館の旧朝香宮邸の空間と対照的な新館ギャラリーでは、建築家・中山英之氏による「もうひとつの邸宅」という展示デザインのなかで、ラリック作品の魅力を紹介しています。
花瓶《インコ》1919 東京都庭園美術館蔵
新館の展示は、没入型の展示という雰囲気!
生活の空間で使われてきた作品のバックグランドを「図鑑」のように体験し、そのデザインの本質を深く知るために考えられた展示空間になっています♪
ラリックは旧朝香宮邸のために、正面玄関ガラスレリーフ扉のデザインや、大客室と大食堂のシャンデリア《ブカレスト》と《パイナップルとざくろ》を提供しています。
ゆかりある東京都庭園美術館の本館・新館で違った表情を見せるガラス作品を、堪能してみてはいかがでしょうか?
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本展の招待券を5組10名様にプレゼント!
〆切は2021年8月1日23:59まで!
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ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて
2021.06.26~2021.09.05
開催終了
東京都庭園美術館(本館+新館)
Editor | 静居 絵里菜
【編集後記】
東京都庭園美術館とラリック作品は、とてもマッチしていました!会期は9月5日まで。ぜひお見逃しなく。