趣味の分野で親しまれていた人形や玩具を、学問や芸術のスタンダードにするため奮闘した人物がいたことをご存知でしょうか。
その名は、西澤笛畝(1889~1965)。
日本画家として活躍しながら、おびただしい数の人形や玩具を蒐集し、人形の文化芸術振興に生涯を捧げました。
人形を集め、調べ、描き、その魅力をもっと世の中に伝えるべく奔走した笛畝。
昭和初期の人形芸術運動を先導し、 30冊近い著書を手がけ、新聞・雑誌・ラジオなどメディアにも登場しました。さらに世界の人形にも目を向けた彼は、人形蒐集家、人形研究家、人形画家であるとともに、人形界を盛り上げるアンバサダーでもあったのです。
所蔵品の約7割を彼の蒐集品が占める当館では、先人・笛畝に敬意を表し、コレクション、絵画作品、書誌資料、親交のあった人形作家の作品などを展示し、その人物像や仕事の軌跡を紹介します。
また、岩槻人形博物館と隣接する「にぎわい交流館いわつき」や地域では特別展にあわせたパネル展示 等を行います。
特別展「西澤笛畝―人形をひのき舞台へ」
2021.10.09~2021.11.28
開催終了
9:00~17:00(入館は閉館時刻の30分前まで)
月曜日(休日の場合は開館)
一般 400円(250円)、高校生・大学生・65歳以上 200円(150円)、小学生・中学生 150円(100円)
※( )内は20名上の団体料金。
さいたま市岩槻人形博物館
〒339-0057
埼玉県さいたま市岩槻区本町6丁目1-1
東武アーバンパークライン(野田線)「岩槻駅」から徒歩約10分
さいたま市岩槻人形博物館