北大路魯山人《染付葡萄文鉢》1941年(昭和16)
世田谷美術館(塩田コレクション)
北大路魯山人《萌葱金襴手鳳凰文煎茶碗》1939年(昭和14)
中野邸記念館
北大路魯山人《日月椀》1937年(昭和12)
世田谷美術館(塩田コレクション)
北大路魯山人《横行君子平向》1957年(昭和32)年頃
八勝館蔵
川喜田半泥子《粉引茶碗 銘「たつた川」》1945-54年(昭和20年代)
石水博物館蔵
京都に生まれた北大路魯山人(1883-1959)は、はじめ書や篆刻の分野で活動していました。1915(大正4)年に初めて作陶を体験し、30代終わりの22年、生来の食に対する関心から「料理の着物」としてのやきものの制作に向かいます。それは単なる食器づくりではありませんでした。彼は中世以来日本文化の核となっていた茶道を基軸とするわが国の伝統に触れ、一挙に陶芸の古典復興を代表する存在となりました。その活動はまさに「『美』を食す人」と形容できるものです。かつて中国大陸や朝鮮半島からもたらされ日本人によって守り伝えられたやきもの、日本で生み出された素朴なやきものからあざやかな色絵まで、長い年月をかけてこの国に積み重ねられたやきもののさまざまな美をすくい上げた魯山人の制作はともすれば生前から好悪さまざまな評価にさらされましたが、絶えず同時代の陶芸家たちを触発しました。彼が生涯にわたって世に送り出したやきものは膨大な点数にのぼります。
本展覧会では北大路魯山人ゆかりの名料亭として知られる八勝館が所蔵する作品と世田谷美術館の塩田コレクションを中心に、川喜田半泥子(1878-1963)、石黒宗麿(1893-1968)、荒川豊蔵(1894-1985)から八木一夫(1918-1979)にいたる同時代の陶芸家たちの作品に加え、彼らが学んだ中国大陸、朝鮮半島そして日本の古陶磁もあわせて展示し、昭和陶芸の豊穣な成果とその源流から未来を見つめます。
※会期中一部展示替えを行います
「没後60年 北大路魯山人 古典復興―現代陶芸をひらく」
2019.07.02~2019.08.25
開催終了
10:00~18:00
※金、土曜日は20:00まで
8月5日
一般1200円、大学生700円、高校生以下無料
千葉市美術館
千葉市中央区中央3-10-8
043-221-2311
JR千葉駅下車(東口)徒歩約15分またはバス乗り場7番より「中央3丁目」下車徒歩3分、バス乗り場16番C-busにて「千葉市美術館前」下車/京成千葉中央駅下車(東口)徒歩約10分