国宝 鶉図 伝李安忠筆 1幅 中国・南宋時代
12~13世紀 根津美術館蔵 前期展示:9/7-10/6
四季花鳥図屏風(左隻) 伝狩野元信筆 6曲1双
日本・室町時代 16世紀 根津美術館蔵
前期展示:9/7–10/6
重要文化財 瓜虫図 呂敬甫筆 1幅
中国・明時代 14~15世紀 根津美術館蔵
後期展示:10/8-11/4
染付白鷺文皿 肥前 1枚 日本・江戸時代
17~18世紀 山本正之氏寄贈 根津美術館蔵
通期展示
秋草図巻(部分) 銭維城筆 1巻
中国・清時代 18世紀 根津美術館蔵
前期・後期で巻き替えあり
色も形もとりどりの花や、艶やかな羽を持つ鳥は、それ自体、洋の東西を問わず、古くから賞玩の対象とされてきました。ことに中国を中心とする東アジアでは、花や鳥を描く花鳥画が、人物画や山水画と並び、絵画の主要なジャンルとなりました。一方、現代ではスケッチの意味で使われる「写生」という言葉は本来、花鳥画において、対象を観察し、その形や生態、ひいては生き生きとした様子を写し取ることを意味するものでした。すなわち花鳥画とは、美しい動植物をモチーフに、いのちの輝きを描きとどめようとするものと言えます。花鳥画に期待されたのは、生命感あふれる美しさだけではありません。珍しい花や空想上の鳥は、異国や極楽のイメージを喚起しました。また、外見的な特徴や性質、それを表す漢字の音などを根拠に、富貴や長寿、多産などの吉祥が託されました。さらに花や鳥は、絵画にとどまらず、工芸意匠にもなりました。
このたびの展覧会では、根津美術館の所蔵品によって、東洋、特に中国と日本における花鳥表現の展開をたどります。花鳥画がジャンルとして成立する前の、文様としての花鳥表現を鏡の装飾に見出すところからはじめ、南宋以降の精緻な着色花鳥画と粗放な水墨花鳥画の併存を経て、16 世紀の日本で狩野派が中心となってその双方を融合するプロセス、さらに明清時代の作例に花鳥画の有する保守性と進取性をながめた上で、江戸後期の円山四条派や南画が達成した軽快な花鳥画作品をご覧いただきます。
※絵画作品はすべて、前期:9/7–10/6、後期:0/8-
新創開館10周年記念 企画展
美しきいのち
ー日本・東洋の花鳥表現ー
2019.09.07~2019.11.04
開催終了
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
毎週月曜日、ただし9月16日(月・祝)、23日(月・祝)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・祝)開館、9月17日(火)、24日(火)、10月15日(火)休館
一般 1100円(900円)、学生【高校生以上】800円(600円)
*( )は20名以上の団体
*小・中学生以下は無料。
*受付にて障害者手帳をご呈示いただきますと、ご本人様と同伴者1名様まで、団体料金にてご入館いただけます。
根津美術館
東京都港区南青山6-5-1
03-3400-2536 (受付時間 開館日10:00 ~17:00)
・地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線 〈表参道〉駅下車 A5出口(階段)より徒歩8分/B4出口(階段とエスカレータ)より徒歩10分/B3出口(エレベータまたはエスカレータ)より徒歩10分
・都バス渋88 渋谷~新橋駅前行 〈南青山6丁目〉駅下車 徒歩5分
根津美術館