横山大観「無我」
明治30年(1897)足立美術館蔵
横山大観(1868-1958)は、明治・大正・昭和の画壇を牽引した近代日本画の第一人者です。70年に迫る画業の中、常に画壇の第一線に立って活躍し、近代美術史に数多くの名作を遺しました。没後60年以上を経た現在も、その名声は色あせることなく生彩を放っています。
本展は、足立美術館が誇る横山大観コレクションの中から、本画※のみを100点選び、展示替えなしで一挙公開するものです。同館ではこれまで10年おきに大規模な大観展を開催してきましたが、今回は2010年(平成22)に開設した新館で初めて行う過去最大の展覧会です。これまで全国の美術館で開かれてきた大観の回顧展の中でも、100点もの本画が一堂に会するのは初めてです。
初期の出世作として名高い「無我」から、朦朧体の傑作「曳船」、当館の大観コレクションを象徴する「紅葉」、画業50年を記念して描かれた連作『山海二十題』(通称「海山十題」)のうち「雨霽る」「海潮四題・夏」を含む8点、最晩年の名作「霊峰夏不二」「山川悠遠」まで、横山大観の本画100点を展示します。
横山大観の画業の全貌、そして当館の大観コレクションの全貌を一望する絶好の機会となることでしょう。
※「本画」とは、日本画の完成作品のこと。写生や下図を含まない。
足立美術館 開館50周年記念
横山大観の全貌 ―名画100点にみる至高の芸術―
2020.09.11~2020.10.25
開催終了
9:00〜17:30
※10月からは17:00まで
会期中無休
大人 2,300円、大学生 1,800円、高校生 1,000円、小中生 500円
※本料金で、本館、新館、魯山人館のすべてがご覧になれます。
足立美術館 新館
〒692‐0064
島根県安来市古川町320
0854-28-7111
足立美術館