雪舟等楊筆《騎獅文殊・黄初平・張果老図》 個人蔵
室町時代の水墨画家・雪舟(1420〜1506?)は、その若き日において「拙宗(せっしゅう)」と名乗っていたことが知られています。この拙宗時代の作品は十数点の現存が確認されているのですが、その中でも初期の制作と考えられる作品の多くは、仏画あるいは人物画です。
このたび新たに見出された拙宗時代の作品《騎獅文殊・黄初平・張果老図》は、文殊菩薩図を中幅に、黄初平と張果老という仙人図を脇幅とする三幅対形式の大作です。そしてこれもやはり、拙宗時代の中でも初期に属する作品と判断されるものです。
この展覧会では、《騎獅文殊・黄初平・張果老図》を展示するとともに、拙宗時代の人物画と仏画を一同に集め、比較することによって、人物画における雪舟の画風形成について考えたいと思います。
山口県立美術館開館40周年記念特別展
雪舟の仏画
-初公開の《騎獅文殊・黄初平・張果老図》を中心に-
2019.11.02~2019.12.08
開催終了
9:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
月曜日、ただし11月4日および12月2日[ファーストマンデー]は開館
一般500(400)円、シニア(70歳以上)・学生400(300)円
※( )内は20名以上の団体料金
※18歳以下の方、高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍する方は無料
※障害者手帳等をご持参の方とその介護の方1名は無料
山口県立美術館
〒753-0089
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083-925-7788
JR新山口駅から山口線に乗り換え山口駅下車、徒歩約15分
山口県立美術館