展覧会レポート
2019.11.25
社会的な事象と芸術との関わりとは?
これまでの企画展を振り返るユニークな展覧会
岡本太郎美術館にて「これまでの企画展みんな見せます!後期/芸術と社会・現代の作家たち」が開催中です。
開館20周年を記念して、これまでに開催してきた企画展を、前期・後期に分けてもう一度振り返ります。
前期(終了)では、岡本太郎の多面的な活動、縄文土器から民族の源流を探るフィールドワークの旅などを紹介しました。
後期では、テーマを3つに分け、展覧会を象徴する作品を振り返ります。
「芸術と社会の関わり」
展示風景より、2001 ゴジラ TM & ©TOHO CO., LTD.
この20年、さまざまな災害やブーム、事件が日本で起こりました。日本人とは切っても切れない震災、食や鉄道といった日常のモチーフ、あるいは国民的キャラクターなど、芸術とは無縁に見えるような社会的なものごとと芸術との関わりに焦点をあてています。
「次世代を創造する作家への支援」
金沢健一《音のかけら―テーブル》鉄 2007年
岡本太郎現代芸術賞の作家を中心とした、ユニークな展示が集まります。
こちらは、自分たちで机の上の球を転がすと音が聞こえてくる作品です。
「岡本太郎が交流した作家とその時代」
小野佐世男《エプロンステージ》油彩、キャンバス 1951年頃 小野耕世氏蔵
岡本太郎が実際に交流した池田龍雄、北代省三などの作品と展示し、その関わりと時代について紹介するものです。
小野佐世男の作品。小野は、昭和前半という激動の時代を駆け抜けた漫画家です。こちらの油絵は、どこか風刺や西洋の印象派を思わせるような作品になっています。
絵画、映像、インスタレーション、そして巨大オブジェまで見応えたっぷりの展示になっています。
一部を除いて、一般撮影も可能です。是非遊びに行かれてみてくださいね。
Information
展覧会名:岡本太郎美術館20周年記念展 これまでの企画展みんな見せます!後期/芸術と社会・現代の作家たち
会場:川崎市岡本太郎美術館
会期:2019.10.26〜2020.01/13
詳細:https://obikake.com/exhibition/5801/
OBIKAKE gifts
本展の招待券を5組10名様にプレゼント!
〆切は12月9日23:59まで!
Editor | 三輪 穂乃香
見て体験して写真を撮って…取材なのに、楽しみすぎた!(笑)