展覧会レポート

ダムタイプ|アクション+リフレクション/展覧会レポート

2019.11.28

言葉を排除して何を語りかける?

デジタルと身体で表現される作品群に注目

 

東京都現代美術館にて「ダムタイプ|アクション+リフレクション」が開催中です。

 

 

ダムタイプは結成35周年を迎えた、日本を代表するメディアアーティストグループです。

彼らは結成以来、独自の活動をしつつ、世界中でコラボレーションを重ねてきました。そのたびに、メンバーや表現方法などを柔軟に変化させる、多様性に富んだ集団として注目されています。

 

本展は2018年に開催された、パリのポンピドゥー・センター・メッス分館での個展を、新作とともにバージョンアップした貴重な機会です。

彼らの作品、パフォーマンスの特徴、本展での注目作品をご紹介します。

 

 

《Playback》

 

展示風景より、Dumb Type《Playback》/Exposition Dumb Type

 

16台のターンテーブル・ユニットの上に、本物のレコード盤が置かれたこちらのインスタレーション。耳を澄ませると、さまざまな音が聞こえてきます。過去のパフォーマンス音源に加え、新たにフィールド・レコーディングした音素材をミックス再生しています。

 

 

《LOVE/SEX/DEATH/MONEY/LIFE》

 

展示風景より、Dumb Type《LOVE/SEX/DEATH/MONEY/LIFE》/Exposition Dumb Type

 

こちらは1994年の展覧会「人間の条件」展のために制作されたビデオインスタレーション。

ダムタイプは現代社会が抱える人種、国籍、あらゆるマイノリティや性差別などの問題を真正面から捉えています。また、パフォーマンスだけでなく、周囲のさまざまなコミュニティとの連携・交流も展開しました。

 

 

メンバーや研究者らによるアーカイブ展示も

 

展示風景

 

ダムタイプという集団が持っていた独創性、そして現在のSNS社会においても突き刺さる彼らのメッセージを、メンバーや研究者・関係者による展示で紹介。

 

 

現在でも次世代のメンバーを得て活動を続けるダムタイプ。彼らの卓越したあり方を一堂に見ることができる、大規模な展覧会です。お見逃しなく。

 

Dumb Type《Playback》/Exposition Dumb Type

 

 

Information

展覧会名:ダムタイプ|アクション+リフレクション

会場:東京都現代美術館

会期:2019.11.16〜2020.02/16

詳細:https://obikake.com/exhibition/100-3/

 

OBIKAKE gifts

本展の招待券を5組10名様にプレゼント!

〆切は12月9日23:59まで!

応募フォーム

 

 

 

Editor  三輪 穂乃香

 

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