展覧会レポート
2019.12.12
豊かさとは、人間とは、生命とは何か?
近未来都市や環境問題、社会と人間のあり方を考察する展覧会
森美術館で「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命 ―人は明日どう生きるのか」が開催中です。
本展は、AI(人工知能)やバイオ技術、ロボット工学などの最先端テクノロジーとその影響を受けて生まれたアートやデザイン、建築を紹介する企画展です。
100点を超えるプロジェクトや作品が紹介されています。それでは作品を見ていきましょう!
近未来のユニークな都市像を紹介!
最先端の都市計画や、アーティスト、建築家が描くユニークな都市像が紹介されています。
XTU アーキテクツ《Xクラウド・シティ》2019年
パリを拠点に活動しているXTUアーキテクツ。植物や藻類など有機物を用いて環境負荷を軽減させる建築をリサーチしています。
こちらは、大気汚染などの影響により、地表に住むことが難しくなった近未来に、雲の上の大気圏内に居住空間を作るというユニークな作品です。
未来のレストラン!?
こちらは、私たちが生きる上で必要不可欠な「食」が、テクノロジーの進化によってどう変化するかを考える作品。
OPEN MEALS《SUSHI SINGULARITY》2019年 DENTSU所蔵
正面の寿司下駄には、「SSSB(ソルティ、スイート、サワー、ビター)」の「食の四原色」という考え方をもとにデータ化された寿司が並びます。
なんと現在、このテクノロジーを使ったユニークな近未来型レストランの開店計画が進行中。近いうちに「データ食」を味わえる日がくるかもしれません。
科学の力で蘇った、ゴッホの耳
ここでは、人間にとって最も大きな関心の対象である身体に焦点をあてて紹介されています。
ディムート・シュトレーペ《シュガーベイブ》2014年−
本作は、オランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホが切り落とした耳を再現したもの。手前のマイクを使って耳に話しかけることができますよ!
さまざまな未来像を通して、どのような未来を作っていくかを考える本展。現代美術のみならず、都市論や建築、デザインやバイオアートなど、異色の展示物で構成されているため、見ごたえはバッチリです。
information
会場名:森美術館
展覧会名:
未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命 ―人は明日どう生きるのか
会期:2019.11.19〜2020.03.29
開館時間:10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで)
※ただし、12月31日、2月11日は22:00まで
※入館は開館時間の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般1,800円、大高生1,200円、中学生以下600円、65歳以上1,500円
展覧会詳細ページ:https://obikake.com/exhibition/4982/
OBIKAKE gifts
本展の招待券を5組10名様にプレゼント!
〆切は2020年1月8日23:59まで!
Editor | 静居 絵里菜
【編集後記】近未来の展示室はこんな感じなのか、と思いました。ユニークでおすすめです!