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2019.12.2
日本美術の魅力を新しい視点から発信
現代作家といにしえの名品のコラボレーションに注目
来年3月、国立新美術館にて「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」が開催されます!
国際的な注目が東京に集まる2020年に、古い時代の美術と現代美術の対比を通して、日本美術の魅力を新しい視点から発信する展覧会です。
展覧会は、江戸時代以前の絵画や仏像、陶芸や刀剣の名品を、現代を生きる8人の作家の作品と対になるよう組み合わせ、一組ずつ8つの展示室で構成します。
その中でも気になるのがこちらの2組!
北斎×しりあがり寿
(左から)葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》江戸時代・19世紀 大判錦絵 和泉市久保惣記念美術館蔵、
しりあがり寿《ちょっと可笑しなほぼ三十六景 太陽から見た地球》2017年 和紙にインクジェットプリント 作家蔵
(※両作品とも展示替え予定あり)
描くことに生涯没頭し続けた葛飾北斎は、世界的に知られる《冨嶽三十六景》をはじめ、江戸の庶民の姿を生き生きと描きました。
そんな北斎の作品と、北斎を敬愛する漫画家・しりあがり寿のパロディ作品や、新作の映像を出品します。
乾山×皆川明
(左から)尾形乾山《銹絵百合形向付》江戸時代・18世紀 施釉陶器 MIHO MUSEUM蔵 撮影:越田悟全、minä perhonen《ring flower》2005-06秋冬コレクション
こちらは、江戸時代、華麗で知的な美意識をうつわの中に表現した、尾形乾山(おがたけんざん)と、良質で温かみのあるデザインを提案しつづけている皆川明とのコラボレーション。
自然に着想を得た模様や、平面と立体の感覚のまじわりなど、両者が類似した部分を紹介しつつ、その魅力をあますことなく展示します。
時代を超えて共通する創造の源を探る本展、来春大注目まちがいなしですよ!
information
会場名:国立新美術館
会期:2020.03.11〜2020.06.01
Editor | 三輪 穂乃香