《すき髪》1905 年 油彩、カンヴァス
個人蔵(熊谷市立熊谷図書館寄託)
《午睡する看護婦》1907 年 油彩、カンヴァス
埼玉県立近代美術館蔵
《プロヴァンス風景》1914 年 油彩、カンヴァス
熊谷市立熊谷図書館蔵
日本風景版画 第二集 会津之部より《若松城趾》1917 年 木版、紙
埼玉県立近代美術館蔵
《雪国帖》1920 年 紙本墨画淡彩 個人蔵
森田恒友(1881-1933)は埼玉県熊谷市に生まれ、明治末から昭和初期にかけて活躍した画家です。はじめは洋画家として出発し、東京美術学校に入学して、先輩の青木繁から影響を受けた浪漫主義的な作品を描きました。卒業後は『東京パック』などの雑誌や新聞に挿絵や漫画を描き、美術文芸雑誌『方寸』の創刊にも携わります。1914年にヨーロッパに渡ると、セザンヌに深く傾倒して、その影響を強く受けた作品を制作しました。しかし、翌年に帰国して国内各地を旅するうちに、水墨表現が日本の風景に適していることを見出し、後半生には旅先や武蔵野の自然をとらえた清澄な日本画を発表 しています。 「自然と共に生きて行かう」は、恒友自身が残した言葉です。生涯を通じて洋画と日本画の両方を手がけ、さまざまな作風を試みた恒友ですが、自然やその地に暮らす人々を静かに見つめ、共感を込めて描く制作態度は一貫していたといえるでしょう。最晩年には、自然に向き合ったときに感じる喜びや寂しさをすべて包み込むような、おおらかで澄み切った画境に達しました。
この展覧会では、初公開を含む洋画と日本画の主要作品、および雑誌やスケッチブック、書簡、装幀本等の資料を交えた約 250 点によって、初期から晩年にいたるまでの森田恒友の足跡をたどり、その魅力をご紹介していきます。
森田恒友展
自然と共に生きて行かう
2020.02.01~2020.03.22
開催終了
10:00 ~ 17:30 (入場は17:00まで)
月曜日(2 月 24 日は開館)
一般 1100 円(880 円)、大高生 880 円(710 円)
( )内は 20 名以上の団体料金
※中学生以下と障害者手帳をご提示の方(付き添い 1 名を含む)は無 料です。
※併せて MOMAS コレクション(1F 展示室)もご覧いただけます。
埼玉県立近代美術館
〒330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
048-824-0111
JR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分(北浦和公園内)
JR東京駅、新宿駅から北浦和駅まで、それぞれ約35分
埼玉県立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会