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芸術×力 ボストン美術館展
記者発表会

2019.12.12

日本の宝がアメリカから里帰り!

権力とともにあった芸術が紹介されます

 

来年4月に、東京都美術館で「芸術×力 ボストン美術館展」が開催されます。

 

2020年に設立150周年を迎えるボストン美術館。古代エジプト、アジア、ヨーロッパらアメリカの美術をはじめ、古代から現代までの作品を収蔵しています。

本展では、エジプトやインド、中国、日本などさまざまな地域で生み出された約60点の作品が紹介されます。

 

本展の見どころを一足先にご紹介します!

 

 

権力の象徴となった美術

 

アンソニー・ヴァン・ダイク《メアリー王女、チャールズ1世の娘》1637年頃 Museum of Fine Arts, Boston, Given in memory of Governor Alvan T. Fuller by the Fuller Foundation

 

イギリス国王 チャールズ1世の娘、メアリー王女の肖像画です。

青い豪華なドレスを着る王女は、当時6歳。大人びた雰囲気が王族の一員である気品と自覚を感じさせます。

本作の作者、宮廷画家ファン・ダイクは、王侯貴族にふさわしい威厳と、繊細で優雅な描写の肖像画で人気を博しました。

 

 

日本にあれば国宝!二大絵巻が初来日

 

本展では、海に渡った二大絵巻、《吉備大臣入唐絵巻》と《平治物語絵巻  三条殿夜討巻》が揃って里帰りを果たします!

 


(上)《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》鎌倉時代、13世紀後半 Museum of Fine Arts, Boston, Fenollosa-Weld Collection/(下)《吉備大臣入唐絵巻》(部分)平安時代後期-鎌倉時代初期、12世紀末 Museum of Fine Arts, Boston, William Sturgis Bigelow Collection, by exchange

 

 

いずれも日本に残されていれば国宝に指定されていたと考えられており、「幻の国宝」とも呼ばれています。

 

 

知られざる文人大名の代表作も!

 


増山雪斎《孔雀図》江戸時代、享和元年(1801) Museum of Fine Arts, Boston, Fenollosa-Weld Collection

 

本展のために修復された、増山雪斎(ましやま せっさい)の《孔雀図》が、日本初公開。ボストン美術館でも滅多に展示されない作品です!

《孔雀図》は、雪斎が数多く取り組んだ画題で、代表作と呼べる質の高さを誇ります。

 

ボストン美術館が誇る日本美術コレクションが勢揃い! 出展作品のほとんどが日本初公開です。お見逃しなく!

 

 

information

展覧会名:芸術×力 ボストン美術館展

会場名:東京都美術館

会期:2019.04.16〜2020.07.05

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/boston2020/

発信元  OBIKAKE編集部

 

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