日本刀が完成したのは、平安時代後期と考えられています。この時代は刀剣だけでなく、日本の自然を描いたやまと絵、貴族文化を反映した和様彫刻、かな文字で編まれた物語など、様々な分野で日本独自の表現が生まれ、国内に広まっていきました。新しいものを生み出す時代の空気が、大陸からもたらされた直刀から脱し、反りや鎬(しのぎ)といった特徴を持つ日本刀の誕生に一役買ったのかもしれません。
日本刀誕生期には、伯耆(ほうき)の安綱(やすつな)、豊後(ぶんご)の行平(ゆきひら)、備前の包平(かねひら)などの名だたる刀工が活躍しました。それらの刀剣には、誕生間もない時代特有の力強さが溢れ、今でも多くの人々を惹きつけています。本展ではこれらの名工が活躍した平安時代後期から鎌倉時代にかけての刀剣を中心にご覧いただきます。
また、12世紀以前に日本で造られていた刀剣はどのようなものだったのか。直刀や蕨手(わらびて)刀といった現存する刀剣をもとに概観し、日本刀誕生までの道のりをご紹介します。
名刀への道
2020.01.07~2020.02.16
開催終了
10:00~17:00(入館の受付は16:30まで)
木曜日
一般・大学生1,000円 小・中・高校生500円
※土曜日は小中学生無料、※15名以上の団体は各2割引
佐野美術館
〒411-0838
静岡県三島市中田町1-43
055-975-7278
JR東京駅より
・東海道新幹線〈ひかり〉約45分、〈こだま〉約1時間、「三島駅」下車
JR三島駅南口より
・南へ1.3km左側
・伊豆箱根鉄道に乗換え「三島田町駅」下車徒歩3分
・東海バスオレンジシャトル(4番のりば:新城橋行き又は大平車庫行き)/三島循環バス「せせらぎ号」(1番のりば)で「佐野美術館」下車
佐野美術館、三島市、三島市教育委員会