横山大観 《山桜》 1934(昭和9)年 絹本・彩色 山種美術館
松岡映丘 《春光春衣》 1917(大正6)年 絹本・彩色 山種美術館
橋本明治 《朝陽桜》 1970(昭和45)年 紙本・彩色 山種美術館
奥村土牛 《醍醐》 1972(昭和47)年 紙本・彩色 山種美術館
小茂田青樹 《春庭》 1918(大正7)年 絹本・彩色 山種美術館
古くから日本の山野に自生していた桜。中世、近世では貴族、武家など上層階級を中心に自邸や名所の桜が鑑賞され、江戸時代には多数の品種が生み出されるとともに、花見が庶民にまで広く浸透し、日本人の桜に対する愛着は一層広がりをみせます。爛漫と咲き誇る華やかさと、はかなく散る移ろいやすさを併せ持つ桜は、芸術においても、古来詩歌に詠まれ、調度や意匠に取り入れられ、あるいは絵画化されるなど、多彩に表現されてきました。
本展では、日本人の美意識と深く結びついた桜に焦点をあて、所蔵の近代・現代日本画の中から約50点の作品をご紹介いたします。満開の桜の下に女性たちが集う様子を描いた菱田春草《桜下美人図》、桜の名所として知られる吉野山(奈良)を題材とした奥村土牛《吉野》、名木「三春の滝桜」(福島)に取材した橋本明治《朝陽桜》、また、『太平記』にみる児島高徳の「忠義桜」の逸話を題材とした橋本雅邦《児島高徳》など、風俗、名所、物語をはじめ、さまざまな主題の作品に桜は登場します。
2020年春、桜の絵画で満開となる美術館で、近代・現代の日本画家たちによる、多彩な桜の表現をご堪能ください。
※会期変更となりました。詳しくは公式サイトをご確認ください。
桜 さくら SAKURA 2020
―美術館でお花見!―
2020.07.18~2020.09.13
開催終了
10:00~17:00
※入館は16:30まで
月曜日
一般1300円(1100円)・大高生1000円(900円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は団体割引料金となります。
山種美術館
東京都渋谷区広尾3-12-36
03-5777-8600(ハローダイヤル 電話受付時間:8:00~22:00※年中無休)
JR恵比寿駅・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅より徒歩約10分
山種美術館、朝日新聞社