ナニソレ
2020.3.11
ナニソレでは、1日1つずつ美術の豆々知識を紹介していきます!
A.平安時代には行われていたという、100カ所の観音霊場を巡礼する「百観音巡礼」にならい、三層構造の空間に3カ所(秩父・坂東・西国)計100体の観音像を安置することで、簡略化した「百観音巡礼」を実現する建築物です。ユニークなのは、その通称が示す通り、内部が一方通行で、上りと下りが合流しない回廊式の構造になっていることでしょう。参拝者は、さざえのような「螺旋」状の空間をぐるりと歩きまわりながら、観音像に祈願します。
群馬県の太田市美術館・図書館で、「2020年さざえ堂——現代の螺旋と100枚の絵」が開催中です!