展覧会レポート

おさなごころを、きみに

2020.8.10

展示空間を巡って楽しむ「体験型」の展覧会

先入観を捨てて、こどもと一緒に楽しんでみましょう

 

東京都現代美術館にて、「おさなごころを、きみに」が開催中です。

 

(左)名和晃平《Pixcell-Bambi # 10》2014年 東京都現代美術館蔵

 

本展は、かつてこどもだった私たち―大人が忘れてしまった「おさなごころ」を思い起こし、メディアテクノロジーによる作品や映像を通して、こどもと大人が一緒に楽しめる展覧会です。

 

ここでは、展覧会の見どころを簡単に紹介していきます!

 

じっと見て、考えて。アートの基本を思い出そう

 

はじめの導入展示では、時をとめるかのような美しさを持つ東京都現代美術館のコレクション展示や、Kによる作品上映で映像と音を体験できるようになっています。

 

名和晃平《Pixcell-Bambi # 10》2014年 東京都現代美術館蔵

 

例えば同館コレクションの一つ、名和晃平《Pixcell-Bambi#10は透明なたくさんのビーズにおおわれた子ジカの存在が、見えたり見えなかったり。じっとみつめてみましょう。

 

視覚の錯覚を利用した作品

 

錯視ブロックプロジェクト《錯視地図》2018年

 

5種類の「錯視ブロック」で作られた建物と鏡が、白い地図(東京都現代美術館がある清澄白河をモデルにしています)の上に置かれています。

上から見ると、このように普通の地図に見えますが・・・しゃがんでみると、違った街の姿が見えます!

 

錯視ブロックプロジェクト《錯視地図》2018年

 

見る位置や高さを変えながら、街が浮かんで見えたり、動いて見えたりと不思議な作品です。角度を変えて楽しんでみましょう。

 

 

「のらもじ発見プロジェクト」ってなんだろう?

 

のらもじ発見プロジェクト《のらもじ発見プロジェクト》 2020年

 

「のらもじ」とは、街のあちこちにひっそりと佇む看板の手書き文字のことです。これらは、データとしてきれいに整えられたフォントにはない魅力を持っているといわれています。

 

のらもじ発見プロジェクトでは、不思議な愛らしさや人間味ある「のらもじ」をフォントデータとしてインターネット上で配布しています。ダウンロードの料金は、のらもじの持ち主へ還元することで、フォント使用者が商店にお礼をすることができる仕組みも展開されています。

 

本展では、のらもじフォントを使ってデザインされたポスターや、シャッターを使用したインスタレーションが展示されています。

 

のらもじ発見プロジェクト《のらもじ発見プロジェクト》 2Fのシャッター 展示風景

 

のらもじフォントを使ってみたいと思った方は、のらもじ発見プロジェクトの公式サイトを是非のぞいてみてくださいね。

 

 

受付で配布されるガイドマップには、平日限定で次回来場時の観覧料が2割引になる「おかえりなさい券」がついています。夏休みにお子さんと一緒にもう一度、展覧会へ訪れてみては?

 

 

 

 

information

展覧会名:おさなごころを、きみに

美術館名:東京都現代美術館

会期:2020.07.18〜09.27

開館時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館30分前まで)

休館日:月曜日(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日

料金:一般1,300円、大学生・65歳以上1,000円、中高生800円、小学生以下無料

展覧会詳細ページ:https://obikake.com/exhibition/11398/

公式サイト:https://www.mot-art-museum.jp/

※感染症対策が実施されています。来館前に必ず美術館公式サイトをご確認ください。

 

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本展の招待券を5組10名様にプレゼント!

〆切は8月26日23:59まで!

応募フォーム

 

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Editor  静居 絵里菜

【編集後記】夏恒例の体験型展示!ユニークな展示が多く、もう一度行きたくなりました♡

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