展覧会レポート
2020.10.3
郷さくらにお花見にいこう!
四季を彩る色とりどりの花の競演が美しい展覧会
郷さくら美術館にて、「花・華ざかり」日本画展が開催中です。
展示風景
現代日本画の専門美術館・郷さくら美術館。
本展は、季節ごとに咲く桜やバラ、寒椿など、四季折々の花々が描かれた作品を中心に紹介します。
林潤一《四季樹花図》2001年
《四季樹花図》は作家の自宅周辺で、四季に咲く樹木の花を同じ画面に描いたものです。
登場する花は、多くの場所で見ることができる花ばかりで、自然豊かで、四季折々の景色が美しい日本の素晴らしさを教えてくれます。
同じ季節に咲かないはずの花を一堂に楽しめるのも絵画の良さです。どれがどの季節か、当ててみてくださいね。
小倉亜矢子《燃えんとす》2017年
燃えるような赤いダリアに金色が映える本作《燃えんとす》は、町田ダリア園のダリアをもとに描かれたものです。
鮮やかな赤に負けないように全体に金箔を使い、花の色を際立たせるために葉や茎にはできるだけ色を使わず、陰影で形を表現しています。
ダリアは初夏から秋まで花を咲かせます。実際に行ってみてみたくなりますね!
岩永てるみ《薔薇のノートルダム》2019年
《薔薇のノートルダム》は、フランス・パリに咲くバラを描いたものです。
5月のパリは、いたるところでバラを楽しむことができます。ノートルダム大聖堂の前の広場にある花壇にも、美しいバラが咲くそうです。
世界遺産を背景に、堂々と咲くバラの構図が大胆です。
林潤一《紅白梅》2000年
春の代表的な花である、梅。昔から多くの絵画に描かれてきました。
まだ寒さの残る空間に上品に咲く梅の花からは、今にも甘酸っぱい香りがしてきそうです。
また、本展は作品撮影もすることができます♪ ぜひお気に入りの作品を写してみては?
そして、本展とあわせて「桜百景 Vol.21」も同時開催されています!
桜の名所である目黒川のほとりに位置する郷さくら美術館で、一年を通じて「お花見」を楽しめる展示室です。全国の桜の名所・名木を描いた作品を中心に「桜」の絵画を紹介していますよ。
展示風景
鮮やかな花々を多く楽しめる「花・華ざかり」日本画展。
日本画で使われる岩絵の具の輝きや、細かい描き込みにも注目です!
Information
「花・華ざかり」日本画展
会場:郷さくら美術館
会期:2020.09.01〜11.29
入場料:一般500円、70歳以上400円、大学・高校生300円、中学生100円、小学生:無料(保護者の同伴が必要)
公式サイト:https://satosakura.jp/
※郷さくら美術館では、新型コロナウィルスへの感染予防及び感染防止対策を行っています。皆様の御理解、御協力をお願いします。
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Editor | 三輪 穂乃香
【編集後記】
美しい現代日本画。生でその輝きを観てほしい!