おびかけ日和

OBIKAKE SPECIAL/あやしい絵展(東京国立近代美術館)

2021.4.16

 

本展の見どころを、アート好きな橘美里さんと一緒に徹底レポート!

ディープな「あやしい」作品の世界を、たっぷりとご紹介していきます。

 

会場では、作品の「あやしい」ポイントを考えるためのヒントが用意されています♪

 

稲垣仲静《猫》 大正8(1919)年頃 星野画廊蔵

 

稲垣仲静(ちゅうせい)は、大正時代に活躍した京都生まれの画家です。

 

本作は、大正8(1919)年の第2回国画創作協会展で入選した作品。

ちょっとうつむき、片耳を立てて横目で何か追っているような仕草をしている本作の猫は、かわいいというよりは神秘的と表現する方がふさわしい雰囲気があります!

 

早速、美里さん猫ちゃんと一緒に、本展を見ていきましょう♪

 

 

展示室を進むと、明治30年代以降の作品が紹介されています。

この時代は、印刷技術の向上や郵便制度の改定により、大衆の間に美人絵はがきポスターが出回るようになります。

 

※展示期間:~4/18まで

 

このようなポスターを通し、人々の間に美人のイメージが形成されていきました。同時に絵画でも似たような女性が盛んに描かれるようになります。

 

また当時、モデルの内面性や画家自身の表現が求められていたそう!

本展を通して、描かれたモデルやそれを描いた画家の内側を覗いてみてはいかがでしょうか?

 

美里さんもじっくりと作品を観て、絵について考えていました!

 

小村雪岱《刺青(邦枝完二「お傳地獄」挿絵原画(『名作挿絵全集 第1巻』 (平凡社、昭和10年)のための))》昭和10(1935)年 埼玉県立近代美術館蔵

 

大型作品のほかにも、雑誌の口絵表紙絵小説の挿絵も展示されています!

 

大正12年の関東大震災により、東京の景色は大幅な変化を遂げます。

繁華街にはカフェーやバーが並び、先端的なファッションで身を包んだモダンガールモダンボーイ(モガ・モボ)が、東京の街を歩くようになります。

このような時代の移り変わりに、人々の意識も変化していきます。

 

出版界では、昭和初期に一時的な流行となった「エロ・グロ・ナンセンス」という、それまでの道徳観への対抗的な意識を背景としたブームにより、探偵・怪奇小説などが流行し、人気を集めました。

 

そうした表紙絵や挿絵などから観ることができる、「あやしい」時代にも注目です!

 

作品を観たあとは、ミュージアムショップもお見逃しなく!

お気に入りのグッズを探してみてはいかがでしょうか?

 

 

こちらでは、展覧会限定グッズが多数販売されています

美里さんお気に入りのグッズと共に、ご紹介していきますよ!

 


さがら刺繍パスケース ¥4,180

 

本展のナビゲーターになっている稲垣仲静《猫》が、ボリューム感のあるふわふわの刺しゅうのパスケースに!

 

美里さんのお気に入りポイントは、ふんわりとした手触りとのこと!

そのほかにも、カワイイ本展限定グッズが目白押しです♪

 


あやしい絵展限定デザイン缶 スチームクリーム 各種 ¥1,980/刺繍タオルハンカチ ¥1,210

 


抗菌マスクケース ¥550

 

藤島武二が描いた『みだれ髪』の装幀や、アルフォンス・ミュシャの《JOB》を使用した、この機会でなければ手に入らない!

あやしい絵展限定デザイン缶のスチームクリームです♪

 

また、おでかけ必需品となりつつある「抗菌マスクケース」も!

こちらは、メインビジュアルにもなっている《横櫛》や《安珍と清姫》がプリントされています。

 


湯気とともに物語が立ちのぼるカップ ¥2,640

 

編集部イチオシのグッズは、まるで魔法のようなユニークなマグカップ!

湯気とともに物語が立ちのぼるカップ」です。

 

一見シンプルなモノトーンのマグカップですが・・・マグカップにお湯を注ぐと、黒い部分の色が変わり、下から作品が浮かび上がります!

 

カップのモチーフは、オーブリー・ビアズリーが描いた オスカー・ワイルド戯曲「サロメ」の挿絵です。

カップには作中のセリフである“ J’ai baisé ta bouche Iokanaan, j’ai baisé ta bouche(訳:お前の口にくちづけしたよ、ヨカナーン、お前の口にくちづけしたのだよ)”が、描かれています。

 

 

展覧会を堪能したあとは・・・

東京国立近代美術館から気軽に行ける「本の街・神保町」のカフェへ♪

 

 

眞踏(まふみ)珈琲店は、地下鉄「神保町駅」から徒歩約5分の大通りから外れた静かな場所にあるブックカフェです。

 

店長こだわりのコーヒーのほか、写真映え間違いなしのクリームソーダなどをご紹介していきます♪

 

 

2階建ての店内は、1階は店員さんとおしゃべりが楽しめるカウンター席、2階は店長のオススメの本がびっしり並ぶテーブル席で構成されています。

 

3000~4000冊の本が、棚に収まっているそうです!

 


珈琲 琥珀 ¥800/浅葱色のくりぃむそぉだ ¥1,000

 

幻想的な色合いが目を惹く「浅葱色のくりぃむそぉだ」は、写真映え間違えなし!

柑橘系のさわやかな味と、上に乗っているいちごアイスの相性が抜群でした♪

 

 

 

本棚の一つが「隠し扉」になっているユニークな仕掛けも!

扉の向こう側は・・・ぜひ、足を運んで確かめてみてください♪

 

遊び心のあるブックカフェ「眞踏珈琲店」。

お時間のある方はぜひ、展覧会の後に足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

本展の無料鑑賞券を、5組10名様にプレゼントいたします。

たくさんのご応募、お待ちしております♪

応募はコチラから。

(締め切り:2021年4月30日 23:59まで)

 

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Editor  静居 絵里菜

【編集後記】

今回ご紹介した4作品以外にも、本展では魅力的な「あやしい絵」が紹介されています。

大阪にも巡回するので、関西方面の方もお楽しみに!

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