展覧会レポート ニュース

アール・ブリュット2021特別展
アンフレームド 創造は無限を羽ばたいてゆく/ニュース

2021.6.16

枠にとらわれない無名の作り手たちを紹介する展覧会!

国内外で活躍する11名のアーティストの作品を展示

 

アール・ブリュット2021特別展 アンフレームド 創造は無限を羽ばたいてゆく」が、都内4カ所で巡回します。

 

(左)藤田雄 展示風景

 

アール・ブリュットとは、フランスの芸術家ジャン・デュビュフェによって提唱されたことばです。現在では、広く、専門的な美術の教育を受けていない人などによる、独自の発想や表現方法が注目されるアートのことを表しています。

 

 

本展は、現代にいたるまで国内外で活躍してきたアール・ブリュットの作家を広く紹介する展覧会です。

 

なお、本展は都内4カ所で開催される巡回展です。

ここでは、第1会場の「なかのZERO西館 美術ギャラリー1」(*)の展示をご紹介していきます♪

 

*第1会場「なかのZERO西館 美術ギャラリー1」は、緊急事態宣言の発出を受け、4/24で閉幕しました。

 

孫のために作った世界に一つだけのオモチャ

 

門山 幸順 展示風景

 

門山 幸順さんは、1歳になる孫のために町中の店を回り、オモチャを探していました。しかし、どうしてもプレゼントしたいと思うものが見つかりませんでした。

 

そこで、自分で孫のためにオモチャを作ることを思いつきます。それが、今に続く制作の始まりでした。

 

一見すると、ハンガーなどの針金で作られているように見えますが・・・

なんとこちらは、グルースティックという工業用の接着剤で作成されています!

 

 

裏側を観ると、制作のようすがよくわかるようになっています。ぜひ、表と裏をじっくりと観察してみてください。

 

 

木材をキャンバスに!?

 

阿山 隆之 展示風景

 

阿山 隆之さんは、木材をキャンバスにして色鮮やかな生きものを描いています。

 

ウッドバーニング用の電熱ペンを使いりんかく線を引き、その後、りんかく線の中を色鉛筆を使って塗るという、ユニークな方法で制作されています。

 

やはり木材に色鉛筆で色を着けていくのは大変とのこと。何度も塗り重ねて、鮮やかな色彩を出すそうです。

 

 

現実と空想の世界が混ざった不思議な空間

 

香川 定之《350棟》2014年

 

香川 定之さんは、建築や鉄道に深い関心を持っています。そこから生み出される作品には、現実と空想の世界が混ざる香川さんの独自の世界が広がっています。

 

本展のメインビジュアルにもなっている《350棟》は、一見すると鉄道模型を上から描いたように見えますが・・・

よーく見てみると、真ん中には住居の間取りが埋め込まれており、とてもユニークな縮尺で表現されています。

 

 

睡眠と食事以外は生活の大半を創作に費やす香川さん。自室の机に積み重ねた作品の山から、その時々で好きな作品を引き出して、描いているそうです。

 

 

 

作家の個性を生かした作品を紹介する本展。

残念ながら第1会場は、緊急事態宣言の発出を受け、4/24で閉幕、第2会場は中止しました。

なお、出展作家、展示作品などは会場により一部内容が異なります。

 

その他、詳しい開催情報は展覧会公式サイトをご確認ください。

 


アール・ブリュット2021特別展 アンフレームド 創造は無限を羽ばたいてゆく 第1会場 展示風景

 

 

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展覧会名

アール・ブリュット2021特別展
アンフレームド 創造は無限を羽ばたいてゆく

会期

2021.04.17~2021.09.26 開催終了

会場

東京都渋谷公園通りギャラリー ほか

※新型コロナウイルス感染症対策が実施されています。詳しい情報は、公式サイトをご確認ください。

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Editor  静居 絵里菜

【編集後記】

芸術の枠を超えた、個性豊かな作品に触れることができる展覧会でした!

お近くの方は足を運んでみてはいかがでしょうか?

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