展覧会レポート
2021.5.14
挑み続けた岡本太郎の人生と作品を紹介
力強いメッセージにも注目です!
岡本太郎美術館にて「挑む 岡本太郎」が開催中です。
展示風景
戦後日本を代表する芸術家・岡本太郎。
さまざまななメディアを通じて言論活動を行い、その力強いメッセージは、美術界だけでなく一般の人々にも影響を与えました。
本展では、ジャンルを超えて多彩な作品を生み出し、メッセージを発信し続けた岡本太郎の足跡を紹介します。
見どころ①
岡本太郎の人生と作品を、時代ごとに7つの章で紹介
1911年、父・岡本一平と母・かの子のもとに岡本太郎は誕生しました。
芸術一家で育てられた太郎は、教師からの不当な扱いに反抗するなど学校になじむことができず、転校を繰り返します。
展示風景
個性的な両親の教育、パリへの留学経験、戦争に出兵した5年間、そして「縄文土器」との衝撃的な出会いまで。
岡本太郎の強烈な思想が培われたその人生を読み解きます。
見どころ②
父・岡本一平、母・かの子の作品や資料も展示
岡本太郎の父・一平は、大正から昭和にかけて活躍した漫画家として、母・かの子は歌人、小説家、仏教研究家として広く知られていました。
そんな個性的な両親は、太郎を対等な人間として扱い、議論を交わし、正面から向き合いました。
展示風景
本展では、2人の作品や家族写真、かの子が着ていた服などを展示。
岡本太郎に強く刻まれ、その後の人生にも大きな影響を与えた両親の生きざまに注目ですよ。
見どころ③
多彩な作品群を自身の言葉とともに紹介
著名な両親のもとに生まれ、青年期にはパリで時代の先端をゆく芸術家や思想家たちと交流した岡本太郎。
戦争への出兵など時代に翻弄されながらも、自身の揺らがない思想を身につけていきます。
展示風景
抽象芸術に目覚めた初期のころの作品や、市民のためのパブリックアート、そして縄文土器に見出した日本の‟美”。
誰もが知る岡本太郎芸術を、一堂に鑑賞することができます!
「これからの時代をどのように生きていくべきか」。
岡本太郎の力強い作品や言葉の数々は、現在の閉塞した社会を生きる私たちを勇気づけ、時代を乗り越えて生きるヒントを与えてくれるでしょう。
また本展は一部作品を除き写真撮影が可能です!(フラッシュ、三脚の使用は不可)
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Editor | 三輪 穂乃香
【編集後記】