Be-dan
2021.7.26
今月のBe-danは、豊かな色彩が魅力の画家・深澤雄太さんにインタビュー!
東京藝術大学在学中から個展を重ね、多くのファンが新作を待っている注目の油彩画家です。
都内にあるアトリエにお邪魔して、お話を伺いました。
深澤雄太さん ※撮影時のみ、マスクを外していただきました。
最終回は、普段の制作の様子や、これからの活動についてお聞きします!
―作品の制作期間中は、どのように過ごしていますか?
描き始めたら、6時間から、長い時は14時間くらい描き続けます。体力も集中力も必要ですし、中途半端な気持ちで筆を持つことはしないようにしています。
描かない時期は、絵のことを全く考えないようにして、ひたすら散歩をしたり、サウナで水風呂に入ったり。メリハリをつけています。
―創作活動にメリハリは大切ですよね!
アトリエ内に並んでいるキャンバスも制作途中の作品でしょうか。何作品くらい描いていますか?
ちょうど今は、6作品くらいですね。同時並行で取り掛かっています。
何点かオーダーもいただいていますが、自由に、自分の描きたいものを描いている状況です。
―アトリエからどのような作品が生まれるのか、とても楽しみです!
今後、気兼ねなく旅ができるようなタイミングになったら、出かけたい場所や描きたい風景などはありますか?
「ここに行きたい!」という感覚は今のところはあまりないですね。
昨年、コロナ禍で帰国せざるを得なかったですが、中国のアートレジデンスに滞在したときも、たまたま声をかけてもらいましたし、その後、豊島に滞在して制作したときも、たまたま地元の宿の方に場所を提供していただきました。そこで描いた作品が、テレビ出演のお話にもつながりました。
そんな風に、全ての物事がつながって動いていったらと考えているので、“ご縁”かな、と思っています。
―では最後に、これから深澤さんがやってみたいことや、手掛けたい作品の構想がありましたらお聞かせください。
ありがたいことに、今、やってみたいことができていますので、まずは作品をしっかりと描き続け、そして、作品にとってベストな形で、展覧会を開いて発表し続けることをしていきたいです。また、いつか年単位で時間をかけて、数メートルの壁画のような大作を描いてみたいです。
多くの人が観に来られる、パブリックな場所に展示していただけるような作品を手掛けてみたいと考えています!
また日本は海外と比べ、まだまだアート市場の規模が小さい国です。なので、もっと気軽にアートを楽しむ層がいても良いと思っています。
この先、自分の好きなアート作品を自由に「好き」と言えるような世の中になればいいと考えています。だからまずは、自分が「好き」と思える作品を描いて、発表し続けていきたいです。
絵の具の香りと、いくつものキャンバスが並ぶアトリエで、終始いきいきと気さくにお話ししてくださった深澤さん。
明るい笑顔と、パワフルな色彩の作品とが重なり、とても印象に残るインタビューでした!
次回のBe-danもお楽しみに!
《Blue cocktail》
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Editor | 静居 絵里菜
OBIKAKE編集部所属。
Writer | naomi
採用PR・企業広報職、Webメディアのディレクターなどを経て、アート&デザインライターに。
作品と同じくらい魅力的な、作家の人となり・ストーリーも伝えたくて書いてます。
好きなもの・興味関心と守備範囲は、古代文明からエモテクのロボットまでボーダーレスです。