展覧会レポート
2021.7.16
植物を総合的に紹介する展覧会
あっ!と驚く生態に注目です
国立科学博物館にて、特別展「植物 地球を支える仲間たち」が開催中です。
展示風景
地球上の生命にとって、なくてはならない存在である「植物」。
植物は、私たち人間と同じ原始的な生命体から進化をつづけ、地球上の多種多様な環境に生育する最も成功している生物群と言えます。また、時には私たちの目を楽しませ、気持ちを癒してくれる存在でもあります。
本展は、最新の研究成果をもとに、標本や模型、映像、インスタレーション展示などで、植物の驚きの実像や魅力に迫ります。
デカい!長生きすぎ?クサイ!?
〇〇〇すぎる植物たちを観察しよう
世界には多種多様な植物が存在しています。全長100m超の木や、ありえない太さの幹、肉眼では見えないくらい小さな葉や数千年生きる葉っぱなど!
〇〇〇すぎる植物たちのコーナーでは、大きさやかたちに注目しながら、なぜこんなかたちになったのかを考えてみましょう。
展示風景
日本でも広く知られるラフレシアは、東南アジアに分布し、約20種類が確認されています。
「ラフレシアって大きくてクサイ!」こんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
この臭いを発するのにはきちんとした理由があります。魚の腐ったような臭いで、腐った肉を好む昆虫やハエをおびき寄せるのです。
また、世界最大の花としても有名ですが、この大きさの秘密はハッキリとしておらず、謎の多い植物と言われています。
本展では実寸大の模型が登場! 臭いは体験できませんが、その大きさにびっくりすること間違いなしです!
毒を持つ?虫を食べる?
コワ~い植物の大迫力の模型!
植物は動物と比べて動きが少なく、優しくおとなしい印象を持たれていますが、実はずるがしこく、たくましい植物もたくさん存在します。
そのなかでも食虫植物は、昆虫や時には小動物までも栄養とする植物です。また、食虫植物はヒトに危害を加えることはありませんが、トリカブトのような有毒植物は、死に至る大変危険な存在でありながら、身近な場所に生息しているため、誤食してしまうこともあります。
展示風景
会場内では昆虫などを捕食する食虫植物や、毒やトゲを持つ危険な植物の巨大模型を観ることができます!
また、ふだんはあまり見ることのできない生きた食虫植物も展示されています。こちらもぜひお見逃しなく。
楽しいゲームに参加して賢くなっちゃおう!
「光合成FACTORY」
会場では光合成を楽しく学べるゲームにも参加できます!
「世界一小さな工場」で2分以内に炭素を5個集めて、「いのちの実」をつくりながら、光合成の仕組みを知りましょう。
展示風景
また、花の遺伝子をテーマにした歌にも注目!
一度聞くと思わず口ずさんでしまうような楽しい歌です。各種音楽配信サイトでも公開されていますので、ぜひ視聴してみてください♪
巨大でクサイ!ショクダイオオコンニャクの花
匂い体験もあります
ミュージアムショップへ進むと、ショクダイオオコンニャクの花の匂いを再現した体験コーナーもあります。
こちらは匂いを分析、化学成分を調合したものだそうです。
ちなみにどんな匂いかは・・・来館の際のお楽しみとします!
植物の生態を総合的に紹介する本展。目でも匂いでも「植物」の不思議をあますことなく体感できます。
感染症対策をして、夏休みのお出かけにいかがでしょうか?
※本展は日時指定予約制です。ご来館の際は公式サイトをよくご確認ください。
OBIKAKE gifts
本展の招待券を3組6名様にプレゼント!
〆切は2021年8月8日23:59まで!
★その他の展覧会レポートはコチラ
特別展「植物 地球を支える仲間たち」
2021.07.10~2021.09.20
開催終了
国立科学博物館
ご入場されるすべてのお客様は、公式チケットサイトから日時指定予約が必要です。詳細はコチラ
Editor | 三輪 穂乃香
【編集後記】
食虫植物のグッズも個性的でかわいかったです。
カハクのグッズは毎回楽しみに見ちゃいます!