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2021.7.23
知っているようで意外と知らない?
世界のさまざまな塩づくりを紹介
たばこと塩の博物館にて、第42回夏休み塩の学習室「塩づくり!ところかわれば何かわる?」が開催中です。
石川県・能登の揚浜
開館以来の恒例となっている「夏休み塩の学習室」は、小・中学生を主対象に開催するシリーズ企画で、今年で42回目を迎えました!
2021年の塩の学習室では、「さまざまな地域の塩作りにどのようなものがあるか、その作り方になった理由や工夫など」を、3つのコーナーで紹介します。
海水や塩水から塩ができるヒミツ!
人間は、塩がないと生きていけません。そのため、世界中のさまざまな地域で工夫して塩作りが行われてきました。地域が変われば、塩の作り方も変わります。
ペルー・マラス村の天日塩田
©︎特定非営利活動法人アルコイリス
塩の原料は色々ありますが、海水などの塩水から塩を作っているところが多くあります。それでは、塩水から塩の結晶をどのように取り出すのでしょうか。
「はじめに」のコーナーでは、「海水や塩水から塩ができるヒミツ(しくみ)」を解説します。
世界の12の地域の塩作り
塩作りの基本を知った後は、地域によってどのようなちがいがあるかを探っていきます。
世界の12地域の、「何から作る」「濃くする方法」「塩(結晶)にする方法」をキーワードに、それぞれの地域の塩作りを紹介します。
メキシコのゲレロネグロ塩田
海水や塩水を原料にした塩作りでは、塩の結晶を取り出す前に、まず海水や塩水を濃くする必要があります。
「濃くする方法」としては、太陽の熱や、火の熱を使うところ、さらには、温泉の熱を使うところもあります。
塩水を濃くしたら、最後に塩(結晶)にします。日本では火の熱を使ったり、太陽の熱を使ったりして結晶を取り出す地域が多く、一方で、塩を掘り出す、集めるなど、違う方法を使うところもあります。
ひとくちに塩作りと言っても、本当にさまざまですよね!
⻑野県・鹿塩温泉
©鹿塩温泉 湯元 山塩館
実際の展示会場では、12地域の塩作りについて、解説パネルに加え、現地の人(キャラクター)に質問して話をきく形式の映像解説も用意しており、塩作りについてより詳しく知ることができます!
自由研究にも活かせます!
最後のコーナーは、「海水以外で塩作りに使える原料には何がある?」「塩(結晶)にするのに太陽の熱を使う地域と火の熱を使う地域では、雨の量や気温にどんな違いがある?」など、自由研究のヒントを提示するコーナーです。
自分で海水から塩を作るときのコツも紹介しています。
また、毎年大人気の体験型ワークショップ「塩の実験室」は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、参加人数を制限し、事前WEB申込制で開催します。
※詳しくは公式サイトをご確認ください。
過去に開催した「塩の実験室」のようす
人間に欠かせない「塩」について改めて学べる本展。
感染症対策をしつつ、夏休みのお出かけにいかがでしょうか?
常設展示室『塩の世界』もあわせて体験すれば、塩博士になれますよ!
★その他の展覧会レポートはコチラ
第42回夏休み塩の学習室「塩づくり!ところかわれば何かわる?」
2021.07.21~2021.08.29
開催終了
たばこと塩の博物館 2階特別展示室
Editor | 三輪 穂乃香