展覧会レポート ニュース
2021.8.10
あなたにとっての東京は?
20名の漫画家が描く20の“東京”
東京都現代美術館にて、漫画「もしも東京」展が開催中です。
漫画は日本を代表する芸術文化のひとつです。
東京オリンピック2021開会式の入場行進に、漫画の吹き出しをイメージしたプラカードが採用されたというニュースも記憶に新しいのではないでしょうか?
本展は、オリンピック・パラリンピックが開催される街・東京を文化の面から盛り上げるため、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京が企画。「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」(*)と題した取り組みのひとつとして開催されます。
*Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13:Tokyo TokyoFESTIVALの中核を彩る事業。国内外から応募のあった2,436件から選定した13の企画を、「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」と総称し展開している。
『ピンポン』『Sunny』の松本大洋や、『ソラニン』『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の浅野いにお、『岳-みんなの山-』『BLUE GIANT』の石塚真一をはじめ、日本を代表する20名(*)の漫画家たちが“東京”をテーマに描き下ろした20の作品を展示。
本記事では、もしも東京展の見どころを紹介します!
*20人の出展漫画家リスト(50音順)※()内は代表作
・浅野いにお(『ソラニン』『おやすみプンプン』『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』)・安倍夜郎(『深夜食堂』『山本耳かき店』)・石黒正数(『それでも町は廻っている』『木曜日のフルット』『天国大魔境』)・石塚真一(『岳-みんなの山-』『BLUE GIANT』)・市川春子(『虫と歌市川春子作品集』『宝石の国』)・岩本ナオ(『町でうわさの天狗の子』『金の国水の国』『マロニエ王国の七人の騎士』)・太田垣康男(『MOONLIGHT MILE』『機動戦士ガンダムサンダーボルト』『Get truth 太陽の牙ダグラム』)・大童澄瞳(『映像研には手を出すな!』)・奥浩哉(『GANTZ』『いぬやしき』『GIGANT』)・小畑友紀(『僕等がいた』)・黒田硫黄(『茄子』『セクシーボイスアンドロボ』『ころぶところがる』)・咲坂伊緒(『ストロボ・エッジ』『アオハライド』『サクラ、サク。』)・出水ぽすか(『約束のネバーランド』(原作:白井カイウ))・萩尾望都(『ポーの一族』『トーマの心臓』『王妃マルゴ』)・昌原光一(『こはぜ町ポトガラヒー~ヒト月三百文晦日払~』)・松井優征(『暗殺教室』『逃げ上手の若君』)・松本大洋(『ピンポン』『Sunny』『東京ヒゴロ』)・望月ミネタロウ(『バタアシ金魚』『ドラゴンヘッド』『ちいさこべえ』)・山下和美(『天才柳沢教授の生活』『不思議な少年』『ランド』)・吉田戦車(『伝染るんです。』『ぷりぷり県』『出かけ親』)
見どころ①
小部屋で観る東京
地下2階講堂展示風景
地下2階・講堂には18の小部屋があり、そのひとつひとつに幅広いジャンルの漫画家が描いた「もしも東京」の世界が広がっています。
浅野いにお『TP』展示風景
本来2020年夏に開催される予定だった本展。出展漫画家20人のうち浅野いにおは、コロナが生活に隣り合わせになった後、作品を描き直したそうです。
世界が大きく変わっても、東京は、漫画は変わらず面白い。コロナ前とコロナ後という切り口で鑑賞してみるのも楽しいかもしれませんね!
見どころ②
巨大な1コマ漫画作品
石塚真一『Tokyo Sound』
1階・中庭の壁面には、石塚真一の巨大な1コマ漫画作品『Tokyo Sound』が展示されています。
作品の中に描きこまれた100を超える東京らしさの中に、あなたの知っている東京らしさを探してみてくださいね♪
見どころ③
屋外スペースを活かした水上展示
大童澄瞳『East East』
地下1階・水と石のプロムナードには、大童澄瞳の『East East』を展示。空間の奥行きや、水上という場所の特性を活かした、新しいカタチの漫画展示です。
東京都現代美術館の3カ所に点在する作品を巡りながら鑑賞するという、これまでにないマンガ展。
スマートフォンアプリで発信している無料音声ガイドでさらに楽しめますよ!
※鑑賞チケット無料 完全事前予約制
太田垣康男『the next day』展示風景
世界でも個性的と言える都市、東京。見る人にとって何万通りにもイメージが変わる街です!
本展を通してあなたにとっての東京はどのような街か考えてみませんか?
なお会場内は撮影が可能!#もしも東京で思い出をシェアしてみてはいかがでしょうか?
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漫画「もしも東京」展
2021.08.04~2021.09.05
開催終了
東京都現代美術館 地下2階講堂、中庭、水と石のプロムナード
Editor|松栄 美海
私にとっての東京は・・・。まだ考え中です。笑