Be-dan
2021.10.18
今月のBe-danは、黄金町エリアマネジメントセンターで広報を担当する神田美樹さんにインタビュー!
神田さんは、横浜市中区黄金町にある「黄金町エリアマネジメントセンター」で、地域内外の方に向けて「アートによるまちづくり」の取り組みを発信しています。
第3回では、黄金町が取り組んでいるアーティスト・イン・レジデンス(AIR)(*)についてお聞きします。
*アーティスト・イン・レジデンス:アーティストがある土地に長期的に滞在し、作品の制作やリサーチ活動を行なうこと。またそれらの活動を支援する制度。
神田美樹さん
―今現在、どれぐらいのアーティストが黄金町でアーティスト・イン・レジデンス(以下AIR)に参加されているのですか。
常時50組くらいのアーティストがAIRに参加しています。
黄金町のAIRは、一つひとつの施設は小さいものの施設数は多いので、同時に多くのアーティストが滞在できることが特徴です。
AIR参加時に、3ヶ月の短期プラン、1年の長期プランから選んで応募していただきます。毎回契約の更新時期に滞在を続けるか面談をし、最長5年まで【(追加)滞在可能】としています。
近年はコロナウイルス感染症拡大の影響でオンラインを介しての実施が続いていますが、海外のアートスペースとの交流事業としてアーティストを派遣しあい、レジデンスの受入れ・発表のサポートなども行っています。
―50組という数にもおどろきですが、海外の方も滞在しているとなると、さまざまな交流が生まれてとても楽しそうですね!
はい!また応募には年齢の制限がないため、学校を卒業されたばかりの方を含め、活動年数問わず様々なバックグランドのあるアーティストに活用してもらっています。
黄金町で生活している方、制作場所として借りて自宅から通ってくる方、3年や5年ほど滞在されている方と、AIRの取り組み方や期間も多様です。レジデンスプログラムを卒業したあとも、黄金町に残りアーティスト活動を継続される方もいるんですよ。
アーティストの滞在制作の様子
―アーティストにとって、多数のアーティストと関われる環境はとても魅力がありそうですね。地域の方とアーティストが交流する機会などもあるのでしょうか?
「黄金町芸術学校」というプログラムで、アーティストが自分の得意分野を教えるアート講座を開いているほか、地元の小学校で授業をしたり、住民の方を巻き込んだ制作を行うこともあります。
黄金町芸術学校|あみもの講座(編機体験の様子)
横浜市、各町内会、団体、行政、警察、企業、アーティスト、そして黄金町エリアマネジメントセンター。
こうしてたくさんの人たちが力を合わせているからこそ、常にアーティストが集まり、気持ちよく活動できる環境が作られていったのですね。
最終回では、黄金町の未来についてお聞きします。どうぞお楽しみに♪
左:黄金町バザール2021出展作家・志村茉那美さん 右:神田美樹さん ※撮影時のみ、マスクを外していただきました。
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2021.10.01~2021.10.31
開催終了
京急線日ノ出町駅・⻩金町駅間の高架下スタジオ/周辺のスタジオ/地域商店/屋外空地ほか
Editor | 松栄 美海
OBIKAKE編集部所属。
Writer | ニシ
美術と日本文化に癒しを求めるライター。記事とシナリオの間で反復横跳びしながら、何らかの文章を日々生産している。