Be-dan

アート×まちづくりのやりがいと黄金町の未来

2021.10.25

今月のBe-danは、黄金町エリアマネジメントセンターで広報を担当する神田美樹さんにインタビュー!

 

神田さんは、横浜市中区黄金町にある「黄金町エリアマネジメントセンター」で、地域内外の方に向けて「アートによるまちづくり」の取り組みを発信しています。

 

最終回では、神田さんがお仕事で大切にしていることや、黄金町の今後についてお聞きしました。

 

神田美樹さん

 

―広報、そしてまちづくり活動の事務局として、いろいろな業務を行っている神田さんですが、そのなかで大切にしていることはなんですか。

 

やはり、現場のなかで直接相手と会って、話を聞くことでしょうか。

私は黄金町に来るまでは、横浜にまったく縁がありませんでした。その分、なるべくいろいろな人のお話を聞くようにして、直接コミュニケーションを取ることを大切にしています。

 

 

―直接お話することはとても重要ですよね。現時点での、これまでの取り組みの成果はどういったものでしょうか。

 

近所の小学校の子どもたちが、このエリアを登下校時に通行し、放課後遊びに来るエリアになったことが、見えてきている成果ではないでしょうか。

近づくことすら危険とされていた地域がこのような場所に変わったのは、私たちNPO法人ができるずっと前から、街を再生しようと働きかけてきた地域住民の方の成果だと思います。

 

また、来街者の中には過去の歴史を知らずに「アートのまち」というイメージで黄金町に来てくれる人もいます。

 

―たしかにそうですね。今後の目標についてはいかがですか?

 

黄金町の風景

 

現状の目標は、いい意味でここを普通の街にすることだと思っています。

 

実は現在でも、毎月協議会で行っているパトロールとは別に、警察が24時間体制でパトロールしてくれているんです。そのおかげで、抑止されていることがきっと多くある、こういった状況のうちは「普通の街」とは言えませんね・・・。

まちづくりは、本当に長い目で見守り、意識を変えていくことが必要なのだと思います。

 

―なるほど、NPO設立から13年が経ちますが、まだまだ気は抜けない状況ということなんですね。そんな中で広報を担当する神田さんご自身の目標はいかがでしょうか?

 

私の目標は、今いるアーティストや地元の人たちと協力して、未来のアーティスト、観光客、住民になりうる人たちに情報を発信していく、ということでしょうか。

 

人に直接会ってコミュニケーションをとることが難しい世の中ですが、いろいろな人が交流できる仕組みを小さなことからでも作っていければなと思います。

 

―最後に、このインタビューを見て黄金町に興味が出た人、まちづくりに参加したくなった人へ、ぜひメッセージをお願いします!

 

まずはこの街がどんな場所かぜひ見にきてください!

左:黄金町バザール2021出展作家・志村茉那美さん 右:神田美樹さん  ※撮影時のみ、マスクを外していただきました。

 

全4回にわたるインタビュー、いかがでしたか?

黄金町が今の風景に生まれ変わるまでも熱いドラマがありましたが、黄金町の物語はこれからもずっと続いていきます。アートのまちがどう盛り上がっていくのか、黄金町で活動するアーティストや、アートのまちで育つ子供たちの未来が楽しみですね!

次回のBe-danもお楽しみに!

 

 

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コレクターズミュージアム「WHAT」・中橋アレキサンダーさん、古後友梨さん

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株式会社虎屋・小谷由香里さん、河上可央理さん

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展覧会名

黄金町バザール2021—サイドバイサイドの作り方

会期

2021.10.01~2021.10.31 開催終了

会場

京急線日ノ出町駅・⻩金町駅間の高架下スタジオ/周辺のスタジオ/地域商店/屋外空地ほか

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Editor | 松栄 美海

OBIKAKE編集部所属。

Writer | ニシ

美術と日本文化に癒しを求めるライター。記事とシナリオの間で反復横跳びしながら、何らかの文章を日々生産している。 

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