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2019.10.1
トーハクで、文化財修復の「今」を伝える展覧会。
「文化財よ、永遠に」が開催中。
公益財団法人住友財団では文化財の維持、修復助成を行っており、累計は1000件を超えています。その事業が間もなく30年を迎えるのを記念し、助成対象の文化財を紹介する展覧会、特別企画「住友財団修復助成30年記念 文化財よ、永遠に」が開催中です。
同時期に、京都、東京、福岡の4会場で開催されています。
東京国立博物館では、重要文化財を3件含む、26件の仏像を中心に展示。また、東日本大震災や、能登半島地震で被災、修理をした仏像も展示します。
修復により、重要文化財に指定された仏像
(左から)鳥取県指定保護文化財《阿弥陀如来立像》平安時代 11〜12世紀 鳥取・三佛寺蔵/重要文化財《千手観音菩薩立像》平安時代 9世紀 福井・髙成寺蔵/山形県指定有形文化財《薬師如来坐像》平安時代 12世紀 山形・向居薬師堂蔵
中央の重要文化財《千手観音菩薩立像》は、福井県若狭(わかさ)地方を代表する古仏の一つです。
修理では、緩んでいた部材を結合し、虫があけた穴などを樹脂で強化。また、像が作られた平安時代以降に塗り足された色彩も、取り除かれました。
里帰り作品も。
《阿弥陀如来立像》鎌倉時代 13世紀 ベトナム国立歴史博物館蔵
《阿弥陀如来立像》は、昭和18年(1943)、
長らくその行方は不明でしたが、ベトナムでの修理の際、台座に固定していた接着剤を剥がして分離したところ、足裏に東京国立博物館のシールが確認され、東博から贈った像と確認されました。本展を機に、76年ぶりに里帰り
本展覧会は、全国4会場で同時期に開催中。
泉屋博古館(京都)は10月14日まで、泉屋博古館分館(東京)は10月27日まで、九州国立博物館(福岡)は11月4日まで開催されています。
information
会場名:東京国立博物館 本館特別4室・特別5室
展覧会名:住友財団修復助成30年記念 特別企画「文化財よ、永遠に」
会期:2019.10.01〜2019.12.01
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、金曜・土曜、11月3日(日)、11月4日(月・休)は21:00まで開館)
料金:一般620円、大学生410円
※総合文化展観覧料でご覧いただけます
※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は無料(証明書要提示)
展覧会詳細ページ:
発信元 | OBIKAKE編集部