展覧会レポート

カミーユ・アンロ|蛇を踏む

2019.10.22

創造の源はどこから?

注目の現代アーティスト、個展開催

 

東京オペラシティ アートギャラリーにて「カミーユ・アンロ|蛇を踏む」が開催中です。

 

 

カミーユ・アンロは1978年フランス生まれ。映像、彫刻、ドローイング、インスタレーションなどさまざまな表現方法を駆使して、新しい「知」と「想像」を模索し続けるアーティストです。

作家として初めてフランス以外に招待されたのも、最初期に作品をコレクションしたのも、日本だそう。

 

カミーユ・アンロのこれまでと現在を総合的に紹介するのは国内では初の試み。見逃せない作品をご紹介します。

 

 

〈革命家でありながら、花を愛することは可能か〉

Is it possible to be a revolutionary and like flowers?

 

カミーユ・アンロ《革命家でありながら、花を愛することは可能か》展示風景

 

日本のいけばなからインスピレーションを得て、2011年から継続して制作されているこちらのシリーズ。

今まで彼女は独学でいけばなをしていたそうですが、今回はいけばな草月流の全面協力が実現。作家自身も心待ちにしていた展示です。

 

カミーユ・アンロ《革命家でありながら、花を愛することは可能か》より、川上弘美《蛇を踏む》

 

こちらは展覧会名にもなっている川上弘美著の「蛇を踏む」。

本と植物という組み合わせに、アンロの遊び心ある感性を伺うことができます。

 

 

〈初期のドローイング〉

 

 

初期から描き続けているドローイング。興味の対象や、思考の過程に直接触れることができる作品です。

のびやかでユーモアに溢れたタッチと、するどい視点が組み合わされたアンロらしい作品といえるでしょう。

 

 

《青い狐》

The Pale Fox

 

カミーユ・アンロ《青い狐》

 

鮮やかな青に惹かれる大規模なインスタレーション。

宇宙の成り立ちや人間の生、世界の秩序などへの好奇心、深い洞察を空間いっぱいに使って表現しています。

 

 

文学、哲学、美術史、天文学、人類学、博物学、デジタル化された現代の情報学。

広範囲の分野から彼女の旺盛な知的好奇心は突き動かされています。

 

 

会場内は撮影可能。(一部を除く)

カミーユ・アンロの深い考察の世界に入り込んでみてください。

 

 

 

Information

展覧会名:カミーユ・アンロ|蛇を踏む

会場:東京オペラシティ アートギャラリー

会期:開催中〜2019/12/5

詳細:https://obikake.com/exhibition/4993/

 

OBIKAKE gifts

本展の招待券を5組10名様にプレゼント!

〆切は11月11日23:59まで!

応募フォーム

 

 

 

Editor  三輪 穂乃香

大好きな川上弘美さんの小説名が、まさか展覧会名になっているとは・・・!

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