NULL おびかけ編集部がゆく!ミュージアムさんぽ【第5歩】/たばこと塩の博物館 | OBIKAKE(おびかけ)

ミュージアムさんぽ

おびかけ編集部がゆく!
ミュージアムさんぽ【第5歩】/たばこと塩の博物館

2020.2.4

「おびかけ編集部がゆく!ミュージアムさんぽ」とは

 

企画展だけではない、ミュージアムの魅力について、編集部がたっぷり取材します!

 

今回は、東京・墨田区にある「たばこと塩の博物館」へ。専売品(*)だった「たばこ」と「塩」の歴史と文化をテーマに紹介する珍しい博物館を、おびかけ編集部が取材してきました!

 

*専売品:財政上の目的で、国が特定の物品の販売を独占すること。

 

たばこと塩の博物館 外観

 

博物館の歴史

 

1932年(昭和7)、日本独自のたばこ文化を後世に伝えるため、当時の大蔵省専売局(*)長官はたばこ関係の歴史資料として浮世絵・喫煙具などの収集を指示。戦後は、大蔵省専売局から移行した日本専売公社(現・JT)が資料の保管と資料収集を続けました。

 

*大蔵省専売局:戦前、日本の大蔵省に置かれていた外局のこと。戦後1949年、日本専売公社となりました。たばこや塩などの専売業務を担当していました。

 

同館は、戦前から収集・保管してきた資料を元に、「たばこ」と「塩」に関する文化史・産業史を広く伝える施設として、1978年(昭和53)、渋谷公園通りに開館。

 

渋谷での活動は2013年9月に幕を下ろしたあと、2015年4月に現在の墨田区に移転・リニューアルオープンを果たしました。

 

たばこの歴史と文化を紹介する常設展示室

 

3F 常設展示「たばこの歴史と文化」入り口 奥に見えるのは、メキシコ・パレンケ遺跡「十字の神殿」の復元

 

コロンブス(1451-1506)の「新大陸(アメリカ)」への航海をきっかけに、大航海時代を通じて世界にたばこが伝えられ、し好品の一つとして定着しました。

 

「たばこの歴史と文化」では、たばこの起源やどのように世界中に広まったか、また江戸時代〜近現代のたばこ文化が紹介されています! さっそく、展示室を見ていきましょう。

 

世界最古の「たばこ」に関する資料!?

 

こちらは、メキシコ・パレンケ遺跡にある「十字の神殿」のレプリカです。

 

メキシコ・パレンケ遺跡「十字の神殿」 レプリカ

 

この神殿の右側の柱には、喫煙の様子が描かれている最古の資料といわれている「たばこを吸う神」が彫られています。よく見ると葉巻状のたばこを持っています。

 

渋谷時代にも、右側の柱部分のレプリカが展示されていましたが、2015年の移転・リニューアル時に、現地・メキシコで神殿部分を丸ごと制作!まさに力作です。

 

近現代のたばこ文化も!

 

常設展示室「たばこの歴史と文化」 近現代のたばこ文化 展示風景

 

19世紀の終わりごろから現代まで。日本のたばこ産業史を壁一面で紹介する「たばこメディアウォール」!こちらはたばこ担当の学芸員が選ぶ一押し展示です。

 

明治期の看板や各時代のポスターやパッケージは、それぞれの時代の特徴や雰囲気を伝えています。見る人によっては懐かしいと思う展示品もあるかも?おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に見ても楽しいと思います!

 

 

ガラスケースの下に備え付けられた引き出しには、実物資料(パッケージや写真など)が、多数収められていて、情報たっぷり!

 

ガラスケースに展示されたパッケージの上に手をかざすと、モニターに時代背景や広告などが表示されるハイテク機能もついています。

 

昭和にタイムスリップ?!フォトスポットも

 

常設展示室「たばこの歴史と文化」 近現代のたばこ文化 「昭和53年当時のたばこ屋さん」

 

世田谷区奥沢で昭和初期から平成まで実際に使用されていた店先を移築したもの。昭和53年(1978)は、同館が渋谷・公園通りに誕生した年です。

 

店先に並ぶ商品はもちろん、たばこの自動販売機や赤電話は、昭和53年当時使用されていたものです。また中に置いてあるテレビでは、当時放映されていたカップ麺や車、アルコールなどのCMが流れています!

 

最近はレトロブームで、記念撮影する若い人の姿も多いそう!絶好のフォトスポットです。

 

 

世界と日本の「塩」を紹介する常設展示室

 

私たちの生活に身近な塩。こちらの常設展示では、世界の塩資源、日本での製塩の歴史、塩の基本的な性質などが紹介されています。

 

展示室入り口では、動物たちが徐々に浮かび上がってくる、ユニークな光の演出と解説映像が流れます。

 

常設展示室「塩の世界」 生命をささえる塩

 

塩担当の学芸員オススメ!「塩のサイエンス”いろいろ塩図鑑”」

 

たばこの常設展示室と比較すると、こちらは近未来な印象があります。

 

常設展示室「塩の世界」 塩のサイエンス 展示風景

 

「塩のサイエンス」では、くらしと塩、塩の性質、からだと塩を科学的な視点で紹介しています。常設展のこれらのテーマは、毎年夏に開催され、40回目(2020年2月現在)を迎えた「夏休み塩の学習室」でも展開されています。

 

解説文にイラストなどを使い、ほかの展示コーナーよりも子どもが見てもわかりやすい解説になっています!

 

特に一押しは、移転・リニューアルオープンとともに初めて常設化したこちらの機械!

 

「いろいろ塩図鑑」

 

塩が入ったシャーレを画面上に置くと、産地、塩の原料が出てくる仕掛け。しかも!置いたシャーレの産地、塩の原材料のいずれかが共通すると、線で繋がるというハイテク機械です。

 

こちらは子どもでもパズルのように楽しめるように工夫されたとのこと。遊びながら塩のことについて学べます。

 

 

オリジナルキャラクター「たばこととしお」

 

最後にミュージアムショップのご案内。博物館では珍しく、世界各地の岩塩や天日塩をはじめ、珍しい製法の塩を販売しているなどユニークな品揃えです。

 

ミュージアムショップ(1階エントランスホール)

 

同館のオリジナルキャラクター「たばこととしお」のグッズも販売されています。こちらのキャラクターは、こけしマッチ製作所とのコラボ商品です。

 

「たばこととしお」グッズコーナー

 

ボリューム満点の常設展示室が魅力的な「たばこと塩の博物館」。同館人気の特別展示を楽しむ前に!常設展示で基礎知識をつけてみては?

 

Information

たばこと塩の博物館

開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)

休館日:月曜日(月曜日が祝日、振替休日の場合は直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)

所在地:〒130-0003 東京都墨田区横川 1-16-3

お問合せ:03-3622-8801

公式HP:https://www.jti.co.jp/Culture/museum/

アクセス:

・都営浅草線本所吾妻橋駅徒歩10分
・東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅(正面口)徒歩8分

入場料:一般 100円、満65才以上(要証明)50円、小・中・高校生 50円

 

★他の「ミュージアムさんぽ」はコチラ

 

Editor  静居 絵里菜

「たばこ」と「塩」の歴史に触れられる博物館!スカイツリー付近に遊びに来た際は、ぜひ足を運んでみてください。入館料もお手頃ですよ!

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