ナニソレ
2021.8.31
ナニソレでは、1日1つずつ美術の豆々知識を紹介していきます。
A.聖林寺(しょうりんじ)
聖林寺の創建は古く、奈良時代の和銅5年(712)に、談山妙楽寺(現 談山神社)の別院として藤原鎌足の長子・定慧(じょうえ)が建てたといわれています。
もとは「遍照院」と称していましたが、江戸時代の享保年間(1716~1736)に妙楽寺の大僧正(僧侶の最高の位のこと)・子暁によって「聖林寺」と改称されました! 同じ頃、聖林寺の文春は「女人泰産」を願い、大石仏造像の願をかけて諸国行脚の旅に出ます。4年7ヶ月におよぶ托鉢(たくはつ)による浄財(じょうざい)を集め、現在の本尊である「子安延命地蔵」を建立しました。 以降、安産・子授けの寺として広く知られるようになりました。
現在、東京国立博物館にて、特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」が開催中! 「国宝 十一面観音菩薩立像」を観ることができますよ! お見逃しなく。