滝沢広「AVALANCHE/SHEET/DUAL」
展示風景(rin art association、2017年)
ⓒHiroshi TakizawaCourtesy of rin art association
Nerhol《Portrait of Mr. Yoshida》
2017年、インクジェット・プリント
Nerhol Courtesy ofYKG/Yutaka Kikutake Gallery
牧野貴《Still in Cosmos II》(部分)
2016年、プラチナ・プリント
ⓒTakashi Makino
迫鉄平《2014年のドローイングブック》
2018年、シングルチャンネル・ビデオ
横田大輔「Room.Pt.1」展示風景(Guardian Garden、2019年)
デジタル技術が加速度的に発展し社会に浸透した現代において、写真や映像という表現形態を選んだアーティストたちは、動画像編集ソフトによる加工や合成、コピーやスキャニング、さまざまな出力方法を用いたインスタレーション、ソーシャルメディアやフォトシェアリング・プラットフォームを利用した双方向的な手法などを複合的に駆使して、その表現言語を更新
この展覧会で紹介する4名と1組のアーティストは、こうした状況をふまえつつ、メディアの物質性を重視した独自のアプローチによってこの領野に新機軸を打ち出しています。数百枚の写真を積み重ねて切断した断面、くしゃくしゃに折りたたまれたプリントの物理的な襞、映像から立ち上がる観る行為に潜在する触覚的な要素など、彼らの作品における特徴的な物質性は、単にフェティッシュなこだわりによるものではありません。おのおのが用いるメディアの歴史や特性、機能に鋭く分け入り、それを更新するための戦略として獲得された性質なのです。
彼らの作品をラディカルな再考と更新をめざす「新しい写真的なオブジェクト」と措定し、著しい速度で変化する現代の写真表現・映像表現の一断面をとらえることがこの展覧会のねらいです。それはまた、私たちをとりまく今日の視覚環境について、深く考えを巡らせる絶好の機会となるはずです。
会期が変更になりました。ご来館の際は公式サイトで情報をご確認ください。
New Photographic Objects 写真と映像の物質性
2020.06.02~2020.09.06
開催終了
10:00 ~ 17:30 (入場は17:00まで)
月曜日(5月4日は開館)
一般 1100 円(880 円)、大高生 880 円(710 円)
※( )内は 20 名以上の団体料金
※中学生以下と障害者手帳をご提示の方(付き添い 1 名を含む)は無料です。
※併せて MOMAS コレクション(1F 展示室)もご覧いただけます。
※会期変更前の招待券は、変更後の会期の招待券としてご使用いただくことができます。
埼玉県立近代美術館
〒330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
048-824-0111
JR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分(北浦和公園内)
JR東京駅、新宿駅から北浦和駅まで、それぞれ約35分
埼玉県立近代美術館、New Photographic Objects展実行委員会