「化粧の秋」『婦人グラフ』1巻6号 大正13年(1924)年
「セノオ楽譜 夢見草」大正10(1921)年
「舞妓舞扇」大正6(1917)年
抒情的な美人を描き出し、大正時代に一世を風靡した竹久夢二(1884-1934)。その仕事は多岐にわたり、絵画としては日本画、油彩画、水彩画、版画といったジャンルをまたいで制作したほか、詩や童謡も創作し、封筒や絵葉書などのデザイン、本の装幀や楽譜の表紙絵なども手がけ、夢二の作品世界は人々の生活に広く浸透しました。その洗練された色使いと斬新な構図からなる作品は現代においても色あせることなく、書籍や日用品のデザインとなって愛されています。
本展では、貴重な肉筆画を多数展示して“夢二式美人”をご堪能いただくほか、実際に販売されていた封筒など当時の人々の暮らしを彩ったデザインの数々、書籍や楽譜の装幀などにより、幅広い画業の全貌をご紹介します。
また、夢二が切望しながらも長く叶わず、人生初にして最後となった晩年の欧米旅行にスポットを当て、旅行中に描いた異国の女性たち、ウィーンで制作された稀少な油彩画《扇をもつ女》(1932-33)などの作品を特集展示します。
憧れの欧米への旅 竹久夢二展
2019.09.07~2019.10.27
開催終了
9:30〜17:00
※入館は閉館の30分前まで
9月9日
・24日、10月15日・21日
一般980(850)円、満70歳以上490(420)円、高大生720(600)円、小中性360(240)円
※土曜日は高校生以下無料
茨城県近代美術館
〒310-0851
茨城県水戸市千波町東久保666−1
029-243-5111
水戸駅南口から徒歩約20分。
茨城県立近代美術館