lab.4 Space Syntax

金沢21世紀美術館 デザインギャラリー
開催期間:2019.10.12~2020.03.22 開催終了

私たちは「空間」の中に生きています。さまざまな方法で私たちは空間を認知し、一方で空間が変わ れば私たちの行動も変わります。つまり空間のレイアウトと人間の行動とは深く関係していると言え ます。その関係を解き明かす鍵は一体どこにあるのでしょうか。lab.シリーズの第4回となる本展では、「つながり」や「関係性」という視点から分析や調査を進め、この鍵の在りかを探ります。そのキーワードとなるのが〈Space Syntax〉です。Space(空間)と、Syntax(言語学における統語論=語と語の関係をもとに意味を導く仕組み)を組み合わせたこの言葉は、1970年代にロンドン大学バートレット校(建築学・都市計画学)のビル・ヒリアー教授が提唱した理論名であり、 またその実践に取り組む法人の商標でもあります。空間レイアウトの分析に科学的なアプローチを 採り入れ、人間の認知や行動との関係を考察する〈Space Syntax〉の理論と実践は、近年、都市・建築空間デザインの新たな手法として注目されています。

 

本展は、こうした〈Space Syntax〉の理論と実践を紹介しつつ、会期中を通して金沢21世紀美術館の館内で二つの調査・分析を展開していきます。一つ目は室内行動調査です。機械学習など新しいテクノロジーを用いた映像解析手法を導入し、館内の通路を行き交う人がどのような動線をたどるのか、いつどこで立ち止まり座るのかを観察し、空間レイアウトと人間の認知・行動との関係を分析します。二つ目は当館の展覧会ゾーンを調査の対象とし、来場者の動線調査を行います。 この美術館が持つ空間レイアウトの特性を分析し、そのポテンシャルを掘り起こすことで、金沢 21世紀美術館の新しい可能性を探ります。 こうした調査活動は、lab.1 OTON GLASSやlab.2 Sightでも活躍したリサーチサポーターの 協力を得て進められ、本展の会場となるデザインギャラリーに集積・更新されていきます。ガラ スで覆われた透明のlab.に、空間レイアウトと人間行動との関係を解き明かす鍵が見つかるかもしれません。

展覧会名

lab.4 Space Syntax

会期

2019.10.12~2020.03.22 開催終了

開館時間

10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)

休館日

月曜日(ただし10月14日、10月28日、11月4日、2月24日は開場)、10月15日(火)、
11月5日(火)、12月20日(金)~2020年2月3日(月)、2月25日(火)

入場料

無料

会場

金沢21世紀美術館 デザインギャラリー

住所

〒920-8509
石川県金沢市広坂1-2-1

お問い合わせ

076-220-2800

アクセス

JR金沢駅バスターミナル 兼六園口(東口)3番、6番乗り場よりバスにて約10分「広坂・21世紀美術館」にて下車すぐ。兼六園口8~10番乗り場よりバスにて約10分「香林坊(アトリオ前)」下車、徒歩約5分。

主催

金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]

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