シャルル=フランソワ・ドービニー《オワーズ河畔、夜明け》
1865年 リール美術館蔵
Photo © RMN-Grand Palais / Thierry Le Mage / distributed by AMF
シャルル=フランソワ・ドービニー《アトリエ船(版画集「船の旅」より)》
1862年 個人蔵
シャルル=フランソワ・ドービニー《ヴァルモンドワの森の中(ル・ソスロン)》
1877年 ポントワーズ、カミーユ・ピサロ美術館蔵
© Musées de Pontoise
この展覧会は、19世紀フランスを代表する風景画家の1人、シャルル=フランソワ・ドービニー(1817-1878)の画業を紹介する、国内初の本格的な回顧展(巡回展)です。
パリに生まれたドービニーは、イタリア滞在やアカデミックな修練を経て、1850年代に画壇で風景画家としての地位を確立します。40歳を迎えた年にアトリエを取り付けた船「ボタン号」を手に入れ、晩年にいたるまで、船で川を航行し、みずみずしいタッチで水辺の風景を描き続けました。
ドービニーの作品は広く人気を博した一方で、完成作に用いられる大胆な筆づかいが、旧来の価値観に合わずしばしば批判の対象となりました。ドービニーは、「印象派」のクロード・モネ(1840-1926)ら新しい世代の画家たちに多大な影響を与え、彼らの芸術を積極的に擁護したことでも知られます。
本展では、国内外のコレクションより、ドービニーの画業初期から晩年までの油彩画・版画等約80点、周辺の画家らによる油彩画約20点をご紹介します。自然のなかに身を置く制作を重視した画家が描き出す、臨場感あふれる風景を、ぜひお楽しみください。
シャルル=フランソワ・ドービニー展 印象派へのかけ橋
2019.09.10~2019.11.04
開催終了
9:30~17:00(ただし、入館は16:30まで)
9月17日、9月24日、9月30日、10月7日、10月15日、10月21日、10月28日
一般1,000 (800) 円 学生800 (600) 円 高校生以下無料
*この料金で、「美術館のコレクション」、「中谷ミチコ展」(9月29日[日]まで)、「柳原義達の芸術」(10月5日[土]から)もご覧いただけます。
三重県立美術館
〒514-0007
三重県津市大谷町11番地
059-227-2100
近鉄/JR津駅西口から徒歩約10分、または津駅西口1番のりばより、三重交通バス「西団地循環」、「津西ハイタウン行き(むつみ・つつじ経由)」、「夢が丘団地行き(総合文化センター前経由)」、「総合文化センター行き」のいずれかに乗車約2分、「美術館前」下車徒歩約1分
三重県立美術館