驚異と怪異――想像界の生きものたち

国立民族学博物館
開催期間:2019.08.29~2019.11.26 開催終了

この展覧会には、世界各地の人々の想像の中に息づく生きものが展示されています。人は、「あり得ない」生物や生理現象、物理現象(異常な音、光、モノの動き)にまれに出会ったとき、驚き・怪み・不思議・不気味を感じます。馬には足が4本ある、投げたボールはいずれ落ちるといったような自然界の規則は、生物や物理現象に対する直観的理解として進化の過程で人間の脳の回路に配線済みであると言われていますが、生まれながらに備わっているこの自然理解からズレるものに出会ったときの混乱が、「びっくり!」、「怪しい…」なのです。そして人は、その理解できない現象の原因を説明するために、霊、神/カミ、悪魔、妖怪などの、見えない力の存在を想定する精神メカニズムをも備えています。しかし、人間の脳には限界があり、直接感知できない存在の姿は、知っている部品をなんとか駆使してイメージを思い描くしかありません。そこには、文化人類学者レヴィ・ストロースのいう「ブリコラージュ」(寄せ集め)の思考が見てとれます。

展覧会名

驚異と怪異――想像界の生きものたち

会期

2019.08.29~2019.11.26 開催終了

開館時間

10:00~17:00(入館は16:30まで)

休館日

水曜日

入場料

一般880円(600円)/大学生450円(250円)/高校生以下無料
※本館展示もご覧になれます。
※期間中一部展示替えを行います。

会場

国立民族学博物館

住所

〒565-8511
大阪府吹田市千里万博公園10-1

お問い合わせ

06-6876-2151

主催

国立民族学博物館

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