《何故、その庭に翳りはないのか、》1986
《風景は垂直にやってくるⅡ》1992-93 撮影:田村融一郎
《〇△□の塔と赤とんぼ》2000 🄫大地の芸術祭実行委員会
《〇△□〝萌〟〝凛〟〝律〟》2001 🄫白鳥美雄
赤トンボ(日立のアトリエより移設) 撮影:田村融一郎
わずか 19 歳での鮮烈なデビューから 79 歳で亡くなるまでの 60 年間。田中信太郎のアーティスト人生は、1960 年以降の日本の現代美術史そのものでした。読売アンデパンダン展で注目を集め、赤瀬川原平、篠原有司男らによるネオ・ダダイズム・オルガナイザーズに参加。やがて 1968 年に発表した「点・線・面」のミニマルな表現は、美術界のみならず、倉俣史朗をはじめとするデザイナー、建築家にも強いインパクトを与えました。そしてパリ・ビエンナーレ、「人間と物質」展、ヴェネツィア・ビエンナーレ等の国際展で日本を代表するアーティストとして活躍。しかし、病床に倒れ、数年に及ぶ闘病生活を経て、新たな表現形式による「風景は垂直にやってくる」をもって復活、精力的に制作活動を続けました。また、ブリヂストン本社、ファーレ立川、越後妻有、札幌ドーム等、数多くのコミッションワークも手がけ、その作品は日常の風景のなかで人々に親しまれました。
本展では、田中の作品を時代の変遷を追って、当時の写真や田中の言葉とともに紹介。それぞれの時代に田中がどのように考え、制作し、生きたかを伝えます。また、日立のアトリエの一部も再現。多くの人に愛された田中の繊細でおおらかな作品と人の魅力と、在野を選び作品を創ることで生き抜いたひとりのアーティストの歩みを感じ取っていただければ幸いです。
田中信太郎展「風景は垂直にやってくる」
2020.08.08~2020.10.18
開催終了
平日/ 10:00 ~ 17:00、土曜・祝前日/ 9:30 ~ 19:00、日曜・祝日/ 9:30 ~ 18:00
最終入館は閉館時間の30分前まで
毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
一般 800(700)円/大高生・65 歳以上の方 600(500)円
( )内は 20 名以上の団体料金 中学生以下・障害者手帳をお持ちの方とその介添者(1 名)は無料
市原湖畔美術館
〒290-0554
千葉県市原市不入 75-1
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