上田薫《なま玉子A》1975年、群馬県立近代美術館蔵
上田薫《スプーンのジャム A》1974年、東京都現代美術館蔵
上田薫《あわD》1979年、個人蔵
上田薫《ジェリーにスプーン C》1990年、埼玉県立近代美術館蔵
上田薫《サラダ E》2014年、個人蔵
上田薫(1928~)は、写真を使って対象を精巧に描き出す画家です。 殻からつるりと落ちてくる、なま玉子、スプーンですくい上げられたアイスクリーム、泡、水の流れなど、流動する世界の“一瞬”を切り取ったかのような作風で知られています。 東京藝術大学で油画を学び、卒業はグラフィック・デザイナーとして活躍しました。しかし、1970年頃から再び絵筆をとり、対象を克明に描き出す絵画作品を発表して、高い評価を受けます。 鮮やかな色彩と精緻な描写によって、動きの中の“一瞬”を捉えた緊張感あふれる作品は、さまざまな写実表現が注目を集めた2000年代以降の美術の動向の中でも、不動の位置を占めています。
本展では、この上田薫の半世紀に及ぶ歩みを、初期から現在までの約70点の代表作と、版画・水彩等の約10点、計80余点によってたどるものです。
上田 薫 展
2020.09.12~2020.11.03
開催終了
10時~18時
10月5日(月)
一般1000(800)円、高大生・65歳以上800(640)円、中学生以下無料
※所蔵品展、谷内六郎館も観覧できます。
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生(市内在住または在学に限る)は無料
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と付添1名様は無料
横須賀美術館
神奈川県横須賀市鴨居4-1
046-845-1211(10時~18時)
京急線馬堀海岸駅より京急バス「観音崎」行き乗車約10分「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」下車徒歩2分。
JR横須賀駅より京急バス「観音崎」行き乗車約35分「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」下車徒歩2分。
横須賀美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会