このたび美術愛住館では、洋画家・池口史子の個展を開催いたします。
東京藝術大学にて師・山口薫の下で油彩画を学んだ池口は、風景、女性像、花を中心に詩情に満ちた独自の世界観で、今や日本画壇を代表する洋画家の一人となりました。1990年代に発表した《WHEAT POOL》シリーズにて、北アメリカの広大な大地にたたずむ小麦倉庫を描き、郷愁や寂寥感をかきたてる画風を確立、一躍画壇の注目を集めます。その後も風景、女性像、花を精力的に描き、その実力が認められこれまで数々の権威ある賞を受賞。2012年には洋画分野で女性として初の恩賜賞・日本藝術院賞を受賞し、日本藝術院会員となりました。近年は端正な線と理知的な構図によるヨーロッパの風景で新境地を切り拓いています。
暗色で力強く描かれた初期の作品や、寂寥感漂う異国の風景、エネルギッシュで時に妖艶な花、現地で出会った強い眼差しの女性像など。本展は、池口の旅の軌跡そのものです。かつての旅愁に満ちた豊かな世界をどうぞご堪能ください。
池口史子展―旅愁の歌―
2020.10.21~2020.12.27
開催終了
11:00-18:00(入館は17:30まで)
月曜日、火曜日(11月3日、11月23日は開館)
一般 600円、学生 400円(学生証提示)
※団体(10名以上)は100円割引
美術愛住館
〒160-0005 東京都新宿区愛住町2-5
03-6709-8895
電車
・東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅2番出口徒歩3分
・都営新宿線「曙橋」駅A1出口徒歩8分
バス
・都バス:品97番「四谷四丁目」停留所 [品川駅方面、新宿駅西口方面]下車後徒歩4分
・都バス:早81番「四谷四丁目」停留所 [原宿・渋谷・早大正門方面]下車後徒歩3分