細川護立「絵付皿」20世紀 永青文庫蔵
細川護貞「姫ひまわり絵皿」20世紀 個人蔵
細川護熙「信楽陶仏」2007年 個人蔵
細川護光「黒茶碗」2019年 個人蔵(写真提供/阿部出版「炎芸術」)
細川家の歴代当主たちは、戦国時代を生きた初代・藤孝や2代・忠興をはじめ、武将として軍事に携わり、また藩主として熊本藩を治めたばかりでなく、和歌・能楽・茶の湯・博物学・絵画などの文化芸術を愛好したことで知られます。その芸術に向き合う細川家の姿勢は、現在に至るまで脈々と受け継がれています。
16代・護立(1883-1970)は、❝美術の殿様❞として知られ、刀剣や禅画、東洋美術を収集し、同時代の芸術家を庇護しました。昭和25年(1950)には「財団法人永青文庫」を設立しています。
17代・護貞(1912-2005)は日本工芸会会長等を務め、美術愛好家として著書を多く出版したほか、陶磁器の作品展を開き、絵画や文房具などを収集しました。当代の護熙(1938-)は、熊本県知事や第79代内閣総理大臣を務めるなど政治家として活動後、還暦を機に焼きものを始め、近年は京都・奈良の寺院の襖絵に挑むなど、旺盛な制作活動を続けています。護光(1972-)は20代で作陶を始め、2006年に熊本で開窯。各地の個展で精力的に作品を発表しています。
本展は、護立・護貞・護熙・護光にいたる近代の細川家四代が、自ら制作した作品を一堂に展示する、初めての試みです。700年あまり続く細川家に受け継がれた芸術表現の営みをご覧ください。
令和2年度早春展 財団設立70周年記念
細川家四代展―護立・護貞・護熙・護光―
2021.02.13~2021.04.11
開催終了
10:00~16:30 (最終入館は16:00まで)
毎週月曜日
一般1,000円、シニア(70歳以上)800円、大学・高校生500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
永青文庫
〒112-0015
東京都文京区目白台1-1-1
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