菱田春草 「春宵」明治35年(1902)
足立美術館蔵
横山大観 「鼬」大正15年(1926)
足立美術館蔵
美術館にいると「日本画は難しそう」「よくわからない」という声を度々耳にします。確かに、学校で学ぶ機会がある水彩画などと違い、日本画を描いた経験がある人は少なく、馴染みがないために難しく感じてしまうのかもしれません。
伝統的な日本画は主に墨、岩絵具といった西洋絵画と異なる材料を使い、キャンバスではなく、和紙や絹などに描かれます。岩絵具は粒子の大きさによって色が微妙に変化し、繊細な発色が特徴です。また、端正な線や余白を活かした構図などは日本画の魅力であり、こうした表現には日本人の美意識も感じられます。日本画の知識を少し得るだけでも、作品をより深く、楽しく鑑賞することができるのではないでしょうか。
本展では、日本画の材料や技法といった基本的な解説とともに、近代日本画の巨匠たちの作品が紹介されます。日本画のいろはを知り、日本画鑑賞の楽しさをぜひ味わってください。
夏季特別展
これを知ればもっと楽しくなる 「日本画のいろは」
2021.06.01~2021.08.30
開催終了
9:00〜17:30
年中無休
※8/19、8/20は新館のみ展示替えのため休館
大人 2,300円、大学生 1,800円、高校生 1,000円、小中生 500円(全館鑑賞可)
足立美術館 本館 大展示室
〒692‐0064
島根県安来市古川町320