V&Aダンディー(英国)2018
©Hufton+Crow
アオーレ長岡 2012
©by FUJITSUKA Mitsumasa
オドゥンパザル近代美術館(トルコ)2019
©Erieta Attali
雲の上の図書館 / YURURIゆすはら 2018
©Kawasumi・Kobayashi Kenji Photograph Office
東京オリンピック・パラリンピック2020のメイン会場に予定される《国立競技場》の設計に参画するなど、現代日本を代表する建築家のひとり、隈研吾(1954-)の大規模な個展を開催します。
その土地の環境や文化に溶け込むように設計される彼の建築には、自ずと多くの人が訪れ時を過ごすことになります。2018年にスコットランドに開館した《V&Aダンディー》は、米TIME誌により「2019年、世界で訪れるべき最も素晴らしい場所100選」のひとつに選ばれました。
本展は隈建築の中から公共性の高いものを中心に30件を選び、全点に隈自身による作品解説をつけて紹介します。公共性といっても、新築の庁舎のような大きな公共建築だけでなく、リノベーションによる居酒屋のような小さな建築も含んでいるのがポイントです。それらが「孔」「粒子」「ななめ」「やわらかい」「時間」という隈が考える5原則によって分類された上で、模型や写真やモックアップによって紹介されます。また、瀧本幹也、藤井光、津田道子、マクローリン兄弟など第一線で活躍するアーティストに映像作品をコミッションし、隈建築を、造形性だけでなく、どのように使われているか、いかに街と関係を結んでいるかといった観点から見ていただく空間を用意しました。内部空間をリアルに体感できる360度VRもあります。
さらに、ネコの視点から都市を見直すリサーチプロジェクト《東京計画2020 ネコちゃん建築の5656原則》も発表されます。今の時代、都市についてなにかを提案するとしたら高度経済成長期のように都市を上から見るのではなくて下から見るべきである、そう考えた隈が着目したのは、なんと動物のネコでした。本展では、Takramとの協働により神楽坂でのフィールドワークやGPS測定を実施し、そのリサーチの成果を、3DCGやプロジェクションマッピングを用いて展示いたします。
コロナ禍というきわめて難しい時代の中で開催される本展が、新しい公共性や未来の都市のあり方について考える機会となれば幸いです。
隈研吾展
新しい公共性をつくるためのネコの5原則
2020.11.03~2021.01.03
開催終了
9:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
年末年始以外は年中無休です(臨時休館することがあります)
12月27日~1月1日は休館します。
一般 1,300 円(1,100 円)、高校生・大学生 800 円(600 円) 、小学生・中学生500円(300円)
※( )内は前売り及び20名以上の団体割引料金。
※未就学児童は無料。
※年間観覧券所持者は当日料金の半額。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市の長寿手帳所持者は1,000円。
※第3展示室のみ無料でご覧になれます。
高知県立美術館
〒781-8123
高知県高知市高須353-2
○「はりまや橋」からとさでん交通路面電車「ごめん」、「領石」または「文珠通」行きで15分、「県立美術館通」下車徒歩5分
○とさでん交通バス「高知医大線」・「県立美術館前」下車徒歩5分
○とさでん交通バス「高知県立大学・医療センター線」・「美術館通」下車徒歩5分
○高知龍馬空港からは、高知市内―空港間を結ぶとさでん交通の空港連絡バスがご利用いただけます。バス停「葛島」で下車徒歩約16分
○車・タクシーをご利用の場合はJR高知駅から約20分、高知龍馬空港からは30分、高知自動車道南国インターから15分、高知インターから10分。
隈研吾展高知実行委員会、東京国立近代美術館、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会